森友学園問題の決裁文書書き換えを財務省が認める方針と報じられたことを受けて、テレビのワイドショーでは、週明けの国会を「大荒れ」「重大局面」などと表現している。
番組の出演者からは、疑惑を官僚止まりに終わらすな、などと次々に意見が出された。
「官邸主導政治の陰」と寺島実郎氏は指摘
この問題をめぐっては、森友学園の国有地売却を担当したとされる近畿財務局の職員が2018年3月7日に自殺したと報じられ、9日になって、佐川宣寿国税庁長官が決裁文書の国会提出時の担当局長だった責任を取って辞任する事態になった。
そして、10日には、財務省が決裁文書書き換えを12日の国会で認める方針だと報じられた。この問題では、「特例的な内容」「価格提示」といった言葉が国会提出の文書ではなくなっていたとされている。
TBS系で3月11日に放送された「サンデーモーニング」では、森友問題の経緯を紹介したうえで、寺島実郎多摩大学学長が、森友学園の籠池泰典前理事長夫妻が逮捕・収監され、財務省職員に自殺者が出た展開について、「ちゃちなテレビドラマ見るような局面」だと皮肉った。そして、官僚トップが忖度したともされることについて、「官邸主導政治の陰」と指摘した。そのうえで、「日本の政治の質が問われている」と述べた。
また、目加田説子(もとこ)中央大教授は、「財務省の一部の責任で終わらせてはいけない」とし、政治の関わりはどうなのか、誰が指示を出したのか、あるいは忖度したのか明らかにすべきだとした。そして、「国政調査権も用いて明らかにしてほしい」と要望した。