麻生氏、産経「辞任せず」毎日「進退焦点」
一方、各紙の見方が分かれたのは、麻生太郎財務相の「進退」だ。
毎日新聞は2面で「麻生氏の進退焦点」と見出しを打ち、安倍晋三首相はあくまで麻生氏を擁護する、との分析を示しつつ、「進退問題に発展する可能性が高まった」「与党にも麻生氏辞任につながるとの見方がある」と、大臣辞任の可能性を示唆した。
真逆を行くのが産経新聞で、1面の見出しでも「麻生氏辞任せず」としたほか、2面でも与党幹部の話として「(麻生氏の)進退問題には発展しない」と伝えている。しかしその産経も、今後の展開次第では佐川氏の更迭だけではすまなくなる、との声が党内にあることも紹介し、言外に麻生氏辞任論をにじませた格好だ。
読売新聞はその中間で、与党内に麻生氏の進退問題に発展しかねない、との声があることを短く紹介するのみで、それ以上の言及を避けた。ただ、「事態の収束は見通せない情勢」と、深刻な状況認識を示している。