文書タイトルだけで「佐川さんの証言が嘘だったことの証明だ」
「価格交渉はない」などと答弁し続けてきた佐川氏をめぐる疑惑もくすぶった。自由党の森裕子参院議員は、毎日新聞が報じた文書の
「予定価格の決定(売払価格)及び相手方への価格通知について」
というタイトルについて、
「件名だけで、佐川さんの証言が嘘だったことの証明だ」
と非難した。この文書には
「今般、学園から早期に土地を買い受けたいとの要請を受けたため、(中略)本決議に予定価格の決定を行うと共に、学園に価格提示を行うものである」
とあり、富山氏は
「当然、近畿財務局側で価格を決めて、それを提示して、森友学園側がそれを受け入れれば契約が成立するというものだったので、ここに書かれていることはまさにルールにのっとったものだった」
と反論。ただ、立憲民主党の逢坂誠二衆院議員は
「予定価格を通知することは分かる。だが、なぜそのことが価格交渉をしてない証明になるのか」
として、佐川氏の答弁に改めて疑いの目を向けていた。
佐川氏の辞任の意向が報じられたのはヒアリングの直後。ある議員は「富山さん、佐川さん辞めるってよ」と教えたりする一方で。別の議員からは
「とかげのしっぽ切り」
「もうやめようよ、こんなこと」
といった声があがっていた。