東京に住んでいる外国人YouTuberが、回転寿司のベルトコンベアにカメラを置き、そこから店内の様子を撮影した動画をアップした。国内ネットでは、衛生面や来店客のプライバシーの問題から、批判の声が寄せられている。
動画が撮影されたのは、回転すしチェーン「スシロー」店内。運営会社の広報担当者は2018年3月9日、J-CASTニュースの取材に対し、動画は撮影許可を得ず無断で撮影されたものだと説明。「このような動画が掲載されたことは誠に遺憾です」とし、YouTube側に削除依頼をしたと明かした。
カメラは店員に回収されて...
問題の動画は、東京に住むアメリカ人YouTuber「TkyoSam」が3月6日、「Camera Goes on Japanese Sushi Conveyor Belt - TROUBLE!!!(日本の寿司コンベアにカメラを乗せてみたら...トラブルに!)」とのタイトルで公開したもの。
動画は約7分の長さで、小型ビデオカメラ「GoPro」をスシロー店内のコンベアに乗せ、店内をぐるっと回る寿司の目線で来店客の様子などを映している。客や店員の顔に「ぼかし」などは一切なく、はっきりと表情が分かる。
コンベアのカメラに気付いた客の多くは、笑顔でピースサインをするなど好意的な反応を示す。一方で、不快そうな様子で顔をしかめる客も。そのほか、カメラに向かって中指を立てる男性もいた。
カメラは店内のコンベアを一周し、バックヤードで店員に回収される。その後、店員はネタを乗せる前のシャリやワサビなどの調味料が並んでいる調理台の上に、カメラをそのまま置いている。
最終的に、カメラは男性店員が持ち主のYouTuberに返却。「アリガトウゴザイマス」とカメラを受け取ると、このYouTuberは同行者の外国人男性と2人で大笑いしていた。なお、動画の説明文では、
「心配しないで、店員は撮影後も変わらず冷静だったから」(原文は英語。編集部訳)
と軽い調子で伝えている。こうした書きぶりを見る限りでは、店側からは厳しい注意は受けなかった様子だ。