東京都狛江市の高橋都彦市長(66)の「九州男児」発言が、波紋を広げている。酒席で、自身が口をつけたコップを使って女性に飲むよう強要した疑惑が浮上する中、「私は九州男児で、献杯・返杯は文化だと思っている」と弁解したのだ。
市役所へは発言に対する苦情が相次ぎ、読売新聞もコラムで「九州の方、迷惑してませんか」と発言へ疑問を呈した。当人はのちに「勝手に文化だと思い込んでいた」と訂正・陳謝したが、騒動は収まる気配はない。ネットでも「九州男児を言い訳に使うな」といった反発が相次いでいる。
「私は九州男児であって、献杯・返杯は文化だと思っている」
高橋市長は大分県別府市出身。2018年3月5日、報道陣に対し、浮上したセクハラ疑惑を否定する中で、
「私は九州男児であって、献杯・返杯は文化だと思っている」
と、「口をつけたコップを~」の行為を問題視しない姿勢を示した。
こうした発言に対し、市役所へは「『九州男児』を身勝手な言い訳に使うな」といった抗議が相次いだ。市秘書広報室によると、7日夕までに約60件が寄せられ、8日も数十件以上の苦情が来ている。多くは批判で、セクハラ疑惑への厳しい声と、九州関係者からの怒りの声とが半々程度という。一部には擁護もあり、「九州には、献杯・返杯文化は残っている」という指摘もあった。
読売新聞の7日付朝刊1面コラム「編集手帳」でも、高橋市長の「献杯・返杯」発言を取り上げ、「きょうび男性でも抵抗があろう」「それと九州の方、迷惑してませんか」と締めくくった。
ツイッターへも8日までに
「九州男児を言い訳にする時点で同じ九州男児として恥ずかしい」
「九州男児のイメージが悪くなるやろ!」
「九州を言い訳に使うな!九州の男は女性にそんな事せんよ!逆にそんな事をされてた女性を見たら助けてやるのが九州男児」
といった反発が相次いで寄せられている。