伊調パワハラ問題は「内部抗争」に近い 須藤元気「拓殖大は(伊調を)ウェルカムです」

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   五輪4連覇の伊調馨選手が日本レスリング協会の栄和人・強化本部長からパワハラを受けているとの告発状が提出された問題について、拓殖大レスリング部監督の須藤元気氏が「内部抗争」に近いとの見解を示した。

   須藤氏は学生レスリング日本代表監督もつとめる。栄氏について「『純粋悪』というか好き嫌いがはっきりしているので、敵を作っている部分があるのかなと」と協会内部の事情を推測した。

  • 須藤元気氏(2016年9月撮影)
    須藤元気氏(2016年9月撮影)
  • 伊調選手と栄監督
    伊調選手と栄監督
  • 須藤元気氏(2016年9月撮影)
  • 伊調選手と栄監督

「栄監督は良い意味でも悪い意味でも純粋で無邪気」

   レスリング協会は2018年3月6日に開いた倫理委員会で、弁護士による第三者機関を立ち上げ、関係者への聞き取り調査をすると決定。2~3週間内に行われ、聞き取り対象は伊調選手や栄氏、伊調選手のコーチをしないよう栄氏に圧力をかけられたという田南部力コーチなどになるとみられる。

   協会が本格的に動き出すことになるが、須藤氏は7日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に出演し、「率直に言ってしまえば、内部の問題なのでさっさと終わらせてもらいたい」と話す。伊調選手が所属企業を通して「告発状に関わっていない」旨をコメントしたことから、「関わりがないですから、そちらでやってもらって、伊調選手が気持ちよく練習できる環境をつくって五輪を目指してもらうのが一番大事です」と述べた。

   須藤氏は、問題の根本に栄氏の「キャラクター的問題」があると見る。「僕が言うと失礼かもしれないですけど、栄監督は良い意味でも悪い意味でも純粋で無邪気なところがあります。無邪気さが力になり、日本の女子レスリングを強くしてきたのは誰もが認めています。ただ、『純粋悪』というか、好き嫌いがはっきりしているので、敵を作っている部分があるのかなと。その意味で、身内でもめている部分があると思います。選手が主役で、監督・コーチはあくまでサポート。そこを勘違いしてはいけません」と話す。「レスリング協会の内部抗争なのか」という問いかけには、「(内部抗争)に近いと思います」と答えていた。

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