東京・秋葉原にある創業59年の大衆食堂「かんだ食堂」が、2018年3月24日に閉店する。店先の張り紙で告知している。
ツイッターなどインターネット上では、「お疲れ様でした!」「寂しい限りだ」と惜しむ声が広がっている。
「また古い秋葉原が無くなって...」
「お知らせ 昭和33年(編注:1958年)開店以来59年余りに渡りお引立て頂きましてありがとうございます。突然ではございますが、この度諸般の事情により閉店することとなりました。これまで賜りました皆様の長年に渡るご愛顧を心から感謝申し上げます」
J-CASTニュース記者が3月6日正午すぎ、かんだ食堂を訪れると、そんな張り紙があった。2018年3月24日をもって閉店するという。
かんだ食堂は1958年の創業以来、秋葉原電気街のメーンストリート「中央通り」から一本外れた路地沿いで、「アキバ」の移り変わりを見つめてきた。ボリュームたっぷりの定食は、隣接する神田青果市場(現在は複合商業施設「秋葉原UDX」)で働く人たちなどの胃袋を満たしてきた。
記者がこの日に注文した「ウインナー炒定食」は、カットしたウインナー8本にキャベツの千切り、白飯、みそ汁がついて、750円(税込)だった。他の定食も、600~800円台が目立つ。食べ盛りの20代男性記者だが、ウインナーをおかずに白飯をかき込むと、腹いっぱいになった。
かんだ食堂の閉店は、3月5日ごろからツイッターなどインターネット上で話題になっており、
「アキバまわるスタミナはここで付けてもらったようなもんだからなぁ...お疲れ様でした!とても美味しかったです!!」
「あのボリューム満点の定食ともうすぐお別れとは、寂しい限りだ」
「かんだ食堂閉店かぁ...また古い秋葉原が無くなって行くなぁ...」
など惜しむ声が相次いでいる。
店のオーナーは6日、閉店の理由を聞こうとした記者の問いかけに、取材対応していないと説明した。