フジ、今度は「フィンランド国旗」間違い 相次ぐミス受け「全社的見直し」へ

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   フジテレビ系列の情報番組で最近、テロップの誤字や写真の間違いなど、初歩的なミスが相次いでいる。

   「Mr.サンデー」の前回放送では、フィンランドの国旗を画面に表示すべきところを、誤ってスウェーデンの国旗に。駐日フィンランド大使館の公式ツイッターも反応する事態となった。

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「誤ってスウェーデンの国旗を...」

   2018年3月4日放送の「Mr.サンデー」では、平昌冬期五輪フィンランド代表のアンティ・コスキネンコーチがスノーボード・男子スロープスタイル予選(2月10日)で、選手がスタートする直前に「編み物」をしていたと紹介するVTRを放映した。

   VTRでは、画面に同コーチの写真を掲載し、テロップで「平昌のその後...編み物の意外な使い道」と表示した。だが、コーチ写真の背景にはなぜか、青地に金の十字を描いたスウェーデンの国旗のイラストが映っていた。

   メインキャスターの宮根誠司アナウンサーをはじめ出演者はVTR放映後、スウェーデン国旗のことに触れず。番組はその後、何事もなかったかのように進行し続けた。

   「1つ、訂正があります」。番組キャスターの椿原慶子アナウンサーがそう切り出したのは、「国旗」表示から約19分が経過した頃だ。

   「先ほどのVTRの中で、フィンランド代表を紹介する際に、誤ってスウェーデンの国旗を出してしまいました。お詫びして訂正いたします」と述べた。

「フィンランドの皆様、大変失礼致しました」

   このミスは放送後、ツイッターやネット掲示板で「国旗間違えるってどういうこと?」「これは仕方ないけど恥ずかしい」「正直どっちがどっちだかわからない」と話題を呼ぶこととなる。

   すると駐日フィンランド大使館が5日、このミスを報じたニュースサイトの記事を公式ツイッターで引用。「こんなことがあったみたいだけど、フィンランド好きの皆は正しいのがわかるよね?知らない人は、これを機に覚えよう!」と投稿した。

   国旗のデザインについて、「フィンランド国旗は白地に青の十字。ちょうど100年前に制定されたよ。白は雪、青は湖を意味していると言われているんだ」と解説。その上で、隣国スウェーデンとの関係性を

「ちなみに、フィンランド人は愛すべきスウェーデンに勝った時に幸福を感じるよ。兄弟みたいな感じで、からかいながら、尊敬もしてるけど負けたくない。でもスウェーデンにはあまり相手にされてないような気もするけど」

などと説明した。

   駐日大使館じきじきの解説に、ネット上では「フィンランドの皆様、大変失礼致しました」「フィンランドにもスウェーデンにも失礼すぎるだろ...」との声が上がっている。

   大使館は先のツイートで、駐日スウェーデン大使館の公式ツイッターのアカウントIDも掲載した。スウェーデン大使館は3月5日現在、ツイッターでこの件に触れていない。

三浦雄一郎さん、新日新聞...ミス相次ぐ

   2018年2月以降、同局の情報番組では制作側のミスがたびたび注目を集めている。

   たとえば2月9日放送の「とくダネ!」では、登山家・三浦雄一郎氏の写真に「故・三浦雄一郎さん」とテロップで表記した。13日放送の「めざましテレビ」では、「朝日」新聞を「新日」新聞と誤表記。同番組は28日の放送でも、

「毎年完敗の商品がきょう発売!」

と「完売」を「完敗」と間違えた。23日放送の「FNNスピーク」では、平昌五輪の女子フィギュアに関する報道で、メドベージェワ選手の映像に「ザギトワ」、ザギトワ選手の映像に「メドベージェワ」とテロップを付けた。

   フジテレビはこのようなミスが相次いでいる現状をどう捉えているのか。同局の企業広報室は3月5日のJ-CASTニュースの取材に、「Mr.サンデー」での誤りを「人為的なミスによるもの」と説明。ミスが多発している原因については、

「ミスの原因究明を含めて、全社的に番組制作業務フローの見直しを進めている最中です」

と回答した。

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