就活のときは、「週休2日」と「完全週休2日」は違うことに留意すべき――こんな転職サイトのアドバイスがツイッター上で紹介され、様々な感想が書き込まれている。
企業選びに当たっては、休日がどれだけ取れるかも、求職者にとって大きな関心事項だろう。
週休2日は「月に1回以上週2日の休み」を指す
そんな中で、企業が求人広告などでうたう週休2日制について、転職サイトが分かりやすく解説した内容がツイッター上で2018年3月3日に紹介され、大きな反響を集めている。
この解説は、「エン転職」がユーチューブ上で14年11月に投稿したQ&A形式の1分弱の動画だ。
「『週休2日制』って、毎週2日の休みがあるんですよね?」。こんな質問を就活中の男性から受けたとの想定で、転職アドバイザーのキャラクター「縁ゆかり」が次のように答えている。
「違います。『週休2日制』とは、月に1回以上週2日のお休みがあることです」
例えば、日曜日はすべて休みだが、土曜日はすべて勤務日、第2木曜日の休みがある週だけ週休2日というケースだ。つまり、それ以外の週は、週休1日となる。
さらに、縁ゆかりは、こう続ける。
「毎週2日のお休みは、『完全週休2日制』のこと。求人情報をしっかりチェックをしましょうね!」
動画を紹介したツイートは、5日昼過ぎ現在で8万件ほども「いいね」があり、様々なコメントが寄せられている。
両者の違いは「意外と知られていません」
ほぼ同内容の動画が2014年には電車内広告としても放映されており、当時もネットメディアが取り上げるなど話題になっていたが、ツイートが拡散したことで両者の違いについて、改めて驚きの声も上がっている。「知らなかった...」「マジかぁ......初めて知った」「年間休日数を確認した方がいいってことでしょうかね」などだ。就活生の誤解を誘いがちな言葉遣いの違いに対し、「こんなやり方、詐欺と変わらない」といった批判もあった。
一方、若い人を中心に、「知ってた」「えっこれ常識じゃ......」「知らない人がいることにびっくりなんだが?」と、驚きの声があることに驚く声も多かった。また、「完全週休2日制だから給料も期待出来ないし、賞与も微妙って会社もあるようだから、休みを選ぶか、お金か選ぶかだね」との指摘もあった。
エン転職では、サイト上の情報コーナーで、両者の違いは「意外と知られていません」としている。また、完全週休2日でも、休みが飛び飛びの日だったり、祝日が休めなかったりするなどのケースもあると注意を促している。
ほかの転職サイトでも、同様な解説をしているようだ。
例えば、「デューダ」でも、「『完全』が付かない『週休2日制』の場合は、必ずしも『毎週2日休める』わけではありません」と情報コーナーで呼びかけている。休日については、労働基準法第35条1項で、毎週1日与える義務があると規定しているが、週休2日制は法律で決まっているものはないと解説している。