羽生結弦「4回転アクセル」解禁近い? 解説者「1年かからない」と語る背景

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   フィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が挑戦を明言している前人未到の「4回転アクセル」ジャンプについて、フィギュア解説者の佐野稔氏は「成功まで1年かからないのではないか」との見立てを示した。

   佐野氏は2018年3月4日放送の「Going! Sports&News」(日本テレビ系)に出演。その根拠は、平昌五輪でのトリプルアクセルにあるという。

  • 羽生結弦選手(2018年2月27日撮影)
    羽生結弦選手(2018年2月27日撮影)
  • 羽生結弦選手(2018年2月27日撮影)

「スローで見ると顕著にわかりますが...」

   フィギュアのジャンプは難易度の低い順にトウループ、サルコウ、ループ、フリップ、ルッツ、アクセルと6種類あるが、公式戦で成功例のない4回転ジャンプはアクセルのみ。他5種類のジャンプが後ろ向きに踏み切って後ろ向きに着氷するのに対し、アクセルだけは前向きに踏み切って後ろ向きで着氷するため、半回転多く回る。アクセルの難易度が高いのはここに大きな理由がある。

   番組では、羽生選手が「アクセルジャンプにかけてきた思い、時間、練習、質も量も、すべてがどのジャンプよりも多い」と語っている。その背景には「僕の恩師、都築先生が言っていたのが、『アクセルは王様のジャンプ』だと」と、小学校2年から8年間指導してきた都築章一郎コーチ(80)の言葉があると明かす。

   都築氏は、少年時代の羽生選手と「世界は3回転でなく4回転の時代になる。1種類でなく5、6種類やる時代になる」との会話をしていたと番組で振り返った。放送中に映像が流れた11歳当時の羽生選手は「5回転や4回転半をやりたい」とすでに希望していた。

   羽生選手が11歳の時というと、およそ06年トリノ五輪と重なる。この大会、4回転ジャンプを跳んだのはエフゲニー・プルシェンコ選手(ロシア・当時23)やジェフリー・バトル選手(カナダ・当時23)、ステファン・ランビエール選手(スイス・当時20)ら、ごく一部のトップ選手に限られ、種類はトウループのみだった。その時代からすでに羽生選手は4回転アクセルを見据えていた。

   成功の可能性について、佐野稔氏は番組で「平昌五輪で見せたトリプルアクセル」にカギがあると語っている。

「スローで見ると顕著にわかりますが、肘が開いています。余裕があるんですよね」
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