中国出生数が「雪崩」的減少 「一人っ子」政策撤廃でも増えないワケ

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   中国・国家統計局が2018年1月末に発表したデータによると、2017年の出生数は1723万人で、2016年の1786万人より63万人減少した。

   2017年の出生率(ある地域の一年間の出生数の平均人口数に対する割合)は千分率で表すと12.43‰(単位=パーミル)で、2016年の12.95‰より下がった。

  • 北京にある幼稚園は日本で言えば保育園。その日の保育が終わると、たいていの子供は、ピアノ、ダンス、英語などのお稽古に出かける
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国の推計より300万人も少なく...

   注意すべきは、実際の出生数と以前の公式推計データとの差が非常に大きかったことだ。国家衛生・計画生育委員会の王培安副主任が編集責任者となった『全面両孩(完全に第二子の生産を許可する)政策の実施による人口変動測算研究』では、「一組の夫婦に2人の子どもの出産を全面的に許可する政策(=全国両孩政策)」が出された後、2017年の出生推計数は最低でも2023万2000人とされていた。しかし、ふたを開けてみれば、実際の数字は推計数よりも300万人も低いものとなった。

   2017年の出生数は人口学・経済学界に大きな衝撃を与え、日本のマスコミも取り上げたが、中国の多くのメディアは、この出生データを、「雪崩」のような下落、「断崖式下降」(崖から落ちてくるような低下)などという表現を用いて報道した。

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