日本航空(JAL)が2018年3月3日、桃の節句恒例の「ひなまつりフライト」を運航した。整備や荷物の積み込みなど、できるだけ多くの業務を女性が行うことをコンセプトにしたフライトで、今回が10回目。
スケジュールの都合で機長は男性だったが、副操縦士など機長以外の業務はすべて女性が担当した。羽田空港の搭乗ゲートにはひな人形が飾られ、多くの職種の女性スタッフがフライトを見送った。
コンテナやトーイングカーにも「ひなまつり」イラスト
搭乗ゲートには、普段から乗客に接している客室乗務員(CA)以外にも、整備士、グランドハンドリング(地上支援業務)、ラウンジ、給油、機内食、保安検査といったあらゆる職種の人が一堂に会し、ひなあられを振舞いながら乗客を見送った。搭乗ゲート以外にも、コンテナやトーイングカーに、ひなまつりのイラストが彩を添えた。
「ひなまつりフライト」が行われたのは、大分行きのJL663便(ボーイング737-800型機)。9時50分過ぎ、乗員・乗客171人を乗せて出発した。
ひなまつりフライトに参加するのは2回目だという整備士の鈴木ジェネット麻理絵さんは
「ひなまつりフライト自体特別なイベントで、女性の中でも盛り上がってくるイベントだが、私はライン整備士としては、1便1便やっていきたい。いつもと変わらないように心がけた」
と話し、「普段通り」を強調していた。