「なでしこジャパン」を「JAP」表記 オランダ代表ツイートへのJFA見解

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   サッカー女子オランダ代表の公式ツイッターが、「なでしこジャパン」こと日本女子代表チームを「JAP」という略称で記したことが、インターネット上で話題になっている。

   蔑称とも捉えられかねない今回の表記について、国内のネットユーザーの一部からは「配慮がない」「抗議しないと」などの意見も出ている。ただ一方で、日本サッカー協会(JFA)はJ-CASTニュースの取材に対し、今回の件について「差別的な意図はなかったと確認しております」と答えた。

  • オランダ女子代表公式ツイッター(@oranjevrouwen)の投稿。ハッシュタグで「#JAPNED」と書いている
    オランダ女子代表公式ツイッター(@oranjevrouwen)の投稿。ハッシュタグで「#JAPNED」と書いている
  • オランダ女子代表公式ツイッター(@oranjevrouwen)の投稿。ハッシュタグで「#JAPNED」と書いている

「#JAPNED」のハッシュタグ

   なでしこジャパンは2018年2月28日、ポルトガルで行われている国際親善大会「アルガルベ・カップ」の初戦でオランダ代表と対戦。試合は前半だけで5点を奪われるなど守備が崩壊。最終スコア2-6で大敗した。

   オランダ代表の公式ツイッターは、こうした試合の展開をリアルタイムで紹介。試合開始から終了までに30件以上の「実況ツイート」(オランダ語)が投稿されたが、その全てに、

「#JAPNED」

というハッシュタグが付いていた。一方、オランダ代表公式サイトの試合結果ページには「JAP」という略語は登場せず、すべて「Japan(ese)」表記となっていた。

   こうしたオランダ代表側の表記は、日本のサッカー専門情報サイトの一部が批判的に取り上げたこともあり、国内のネットユーザーの間で話題に。ツイッターやニュースのコメント欄には、

「抗議しないと全面的にバカにされる」
「確信犯かわからないけど、私はジャップと書かれたり、言われたら凹むわ」
「差別的な意味で日本側を『JAP』としたのではないと思うけど、そこは配慮がないと駄目だよね」

との書き込みが寄せられた。

JFA「差別的な意図はなかったと確認しております」

   一方で、今回の「JAP」という表現を問題視しないユーザーの姿も目立った。ネット上には、「JAP」を蔑称だと捉えているのは一部だけではないか、などとして、

「オランダは英語圏じゃないからなんも考えずにJAPって前から3文字を略称に使っただけな気がする」

といった書き込みも出ている。

   ただ、イギリス出身のスポーツライターで、BSのサッカー専門番組にも出演しているベン・メイブリー氏は17年11月のツイッターで、サッカー・ベルギー代表の公式ツイッターで「JAP」という略称が使われているというフォロワーからの疑問に対し、

「正式な略はJPNです。『JAP』は英語の他、オランダ語でも差別用語として使われたそうです。フランス語ではざっと調べたところ使われていないようです。ただ、元々戦時中~戦後の表現なので、英語圏でも差別用語としての意識は今や薄くて、あまり知られていないかもしれません」

と説明。その上で、メイブリー氏は「日本人として不快な思いをする場合は指摘して訂正を求めるのは正しいと思います」とも訴えていた。

   日本サッカー協会(JFA)は、今回の「JAP」表記について何か対応を取る予定はあるのか。J-CASTニュースが3月2日、JFAコミュニケーション部に取材したところ、

「差別的な意図はなかったと確認しておりますので、特にコメントすることはございません」

との回答があった。

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