「この国での貧困は絶対的に『自分のせい』」とツイートし「大炎上」した落語家の桂春蝶さん(43)がテレビ番組に出演した際、スタジオの芸能人パネラーたちが始めから謝罪ありきで春蝶さんを総攻撃をした、として「リンチのようだ」とファンらから悲鳴の声があがった。
ただし、春蝶さんには反論の機会が何度も与えられていた。しかし、メモに頼ったり、説明の意味が分からなかったり、怯えて涙目になるなど、自滅しただけの「自己責任」だとの指摘も出た。落語家の立川志らくさんはツイッターで、「春蝶謝っちゃえ」とアドバイスしている。
「つるし上げにしか見えませんでした!!」
春蝶さんが出演したのはフジテレビ系「バイキング」(2018年3月1日放送)。ツイッターではこの放送を見た人から、
「まるで公開処刑のようでしたね。 あれでは言いたいことの1パーセントも伝えられない。 よく、その中で話されましたね!」
「ツイッターの文面の意味を説明して貰うために来てもらったんじゃなくて 非難する為に呼んだって感じが嫌ですね」
「同じく!つるし上げにしか見えませんでした!!」
などといったツイートが出た。
「大炎上」したのは2月20日のツイート。世界中の人が憧れるこの日本で貧困問題をいう人々はかなりの強欲か世間にウケたいだけだ。日本ではどうやっても生きて行けるし生活保護もある。自分の貧困を政府のせいにする暇があるならまともな一歩を踏み出してほしい、として
「この国での貧困は絶対的に『自分のせい』なのだ」
と主張した。これが、貧困は自分の努力だけでは抜け出せないものもある、と大ヒンシュクを買った。
番組で春蝶さんは、命にまつわる落語を創作するために多くの取材をしてきた、とし、日本の生活保護の実態をメモしたものに目を通し、税金などの数字を読み上げた。後にこのメモは司会の坂上忍さん(50)に、自分の言葉で説明するようにと取り上げられる。スタジオのパネラーたちからは、上から目線の強制はいけない、説明なしでは意図が伝わらないツイートだ、なぜブログで詳しく書かなかったのか、春蝶さんは若い頃に貧しかったと主張しているが夢を追いかけている人の貧困は貧困ではない、などと総攻撃を受け怯えた表情になり、目は涙目だった。
坂上さんはそんな春蝶さんに対し、公の場で発言することは責任を伴うわけだから、こうしたパネラーの意見に「引く事なく」、自分の考えを押して行くべきだ、と注意をした。春蝶さんは、自分はツイッターの使い方がよく分からず未熟だった、としたが、「引いてはいない」とし、
「(貧困問題は)自分のせいだと思うところから始めるべき、という考えは変わらない。謝罪も訂正もしない」
とした。