散々「平壌五輪」と揶揄された平昌冬季五輪も、いざ終わってみれば韓国国内の評価は高かった。
韓国ギャラップ社が2018年3月2日に発表した世論調査の結果によると、五輪が「成功した」と評価する人が84%にのぼった。全世代が五輪に肯定的な評価で、野党の支持者すら「成功」だとみる人が圧倒的だった。
「成功」と答えた理由で最も多かったのは...
この84%という数字は、02年に日韓が共催したサッカーワールドカップの98%には及ばないものの、04年アテネ五輪(62%)、08年北京五輪(76%)、14年ソチ五輪(33%)、14年仁川アジア大会(47%)を大きく上回る水準だ。
平昌五輪が成功だったと答えた人に、その理由を選択肢の中から1つだけ選んでもらったところ、最も多かったのが「何事もなく無難だった。全般的に良い」(29%)。次に多かったのが「競技・イベント・ボランティアなどの運営がスムーズだった」、「北朝鮮の参加・南北関係の改善」で、それぞれ10%だった。
「成功ではなかった」と答えた人も7%いた。その理由は「対北関係。北朝鮮に利用された」(20%)、「イベント運営で損失が出た。十分な利益が得られなかった」(16%)、「南北合同チームの構成」(15 %)の順で多かった。
韓国チームの好調も影響か
成功の理由として挙がった「全般的に良い」の中には、韓国選手団の活躍も含まれていそうだ。平昌五輪で韓国は金メダル5個を獲得。14年のソチ五輪の3個から成績を伸ばしたことから、成績が「期待以上」だったと63%が回答。28%が「期待通り」、「期待以下」は6%にとどまった。
五輪開幕直前は低迷していた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率も回復傾向だ。今回の世論調査では、支持率は前週より4ポイント低い64%で、高水準を維持している。
調査は2月27日から28日にかけて、全国の満19歳以上の男女1008人を対象に電話(RDD方式)で行われた。