平昌冬季五輪では、男子フィギュアの羽生結弦選手を筆頭に、メダルの有無を問わず多くのアスリートが日本中を沸かせたが、その裏で選手たちに対するネガティブな意見を表明する「アンチ」の人々の声もネット上には広く存在している。
メディアの持ち上げ方、容姿、発言、果てはファンの行動など、「アンチ」が嫌いだと感じる要素は数多いが、そんな中において、女子スピードスケートの小平奈緒選手にはバッシングがないという意見がささやかれ始めた。ネットの掲示板には「アンチ皆無のザ・アスリート」というスレッドまで現れた。
羽生選手、LS北見...目立つほどに増える「アンチ」達
どんなに好感度の高い人物であっても、活動や活躍が一般に露出するほど、それを良く思わない層は一定数生まれる。
アスリートの例だと、羽生選手のアンチが集う5ちゃんねる上のアンチスレは2018年3月1日現在で200スレッド以上を重ねており、凄まじい罵詈雑言が投げつけられている。一連のスレッドの初出は2011年1月で、平昌五輪期間中も16スレッドが消費されている。
羽生選手自身は、こうしたネットでの反応か、メディアでの扱いを念頭に置いてからか、18年2月27日の会見で
「難しいことや大変なことへの挑戦だとか、もちろんバッシングとかいろいろあるかもしれません。何かと、何かすればすぐに大きく取られる業界なので...」
とバッシングについて言及し、報道陣から笑いを誘っている。
また、平昌五輪を通して急激に増えたのが女子カーリングのLS北見へのアンチだ。こちらはツイッターで目立ち、検索欄に「カーリング女子」と打ち込むと「嫌い」「勘違い」といった単語が予測として表示され、実際に非難するツイートも多数存在する事態になっている。
平昌五輪の開会式以前の期間を指定して「カーリング女子 嫌い」で検索すると一切ツイートが表示されないため、五輪でメディア露出が増えて注目度が上がった結果、アンチも生まれたとみられる。
アンチの発言の中には、「もぐもぐタイム」「カー娘」といった表現への嫌悪感を示す声も多く、アンチだけでなくファンからも、競技ではなくそういった側面にもスポットを当てたメディア側の落ち度を指摘する意見もあった。