「昼寝」が働き方改革にひと役 「パワーナップ」の次に来るか「カフェインナップ」

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「しまった! 寝過ごした」がない「カフェインナップ」

   厚労省の報告にもあるように、昼寝(パワーナップ)に適した時間は「30分以内」。おおよそ15~20分ほどがいいとされる。そのため、寝過ごしてしまうことを防ぎ、「ちょうどいいタイミングで目が覚めることができないものか」といった研究も進められてきた。

   そんなパワーナップの進化系といえそうなのが「カフェインナップ」だ。

   「カフェインナップ」とは、カフェインを摂取した後に15~20分ほど昼寝する習慣のことで、これにより昼寝後にスッキリ目覚めることができて、仕事や勉強などに集中できるという。

   「昼寝+カフェイン」の効果については、広島大学の研究結果でも報告されていて、「仮眠+光」「仮眠+顔を洗う」といった組み合わせよりも、「カフェインと仮眠を組み合わせたほうが、眠気の予防効果が高いことがわかった」としている。つまり、「パワーナップ」にカフェインの覚醒作用を加えることで、相乗効果が見込めるというわけだ。

   そんな「カフェインナップ」を、飲料メーカーのダイドードリンコが「働き方改革」の一環として推奨しはじめた。

   同社では12時30分~12時45分に、オフィスを消灯。ヒーリングミュージックが流れて、社内は「お昼寝モード」に切り替わる。社員は、昼食後などにコーヒーを飲んでカフェインを摂取。デスクでじっと目をとじる。

   自販機営業企画部の女性は、「以前は午後2時ぐらいになると、眠気が襲ってくることがありましたが、カフェインナップをすると、午後も集中して仕事ができるようになったと思います。実際は眠ることは少なく、目を瞑ってリラックスする程度のことが多いですが、頭がスッキリします」という。

   また、人事総務部の男性も、「昼食後に、ブラックコーヒーを飲んでリラックスしていると、自然に15~20分程度の浅い眠りに入れます。ほどよい音量で聴こえてくるリラクゼーションミュージックも心地いいので、今ではカフェインナップがルーティン化しました」と話している。成果は上々といったところだ。

   じつは、2018年3月5日に新発売するペットボトル・コーヒー「グッドワークブレンド」シリーズは「ひと息ついて味わう」、癒し効果を狙った商品。本格的なコーヒーの味わいと適度な甘みが摂れる。パッケージデザインも、デスクに置いてなじむよう工夫した。「日々の仕事の中で、カフェインナップを取り入れ、昼にコーヒーを習慣づけて飲むためのきっかけになれば」と、期待している。

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