「1年間」に被害に遭った人の割合は
実際、どの程度の割合で痴漢被害にあっている女性がいるのか。やや古い調査ではあるが、2011年3月に警察庁の研究会が公表した「電車内の痴漢撲滅に向けた取り組みに関する報告書」によると、「過去1年間に電車内で痴漢被害にあった」女性は13.7%だった。あくまで「過去1年間」に限った数字だ。
調査は、東京・名古屋・大阪の3大都市圏に住み、通勤・通学のため電車を利用している16歳以上の女性(2221人)らにインターネットを通じて実施した。女性回答者の年代の内分けは、10代5.8%、20代35.3%、30代34.6%、40代21.9%、50代2.4%、60代以上0%。
また、東京都が2004年11月に公表したアンケート調査結果によると、20~30代の女性回答者(632人)の63.8%が、駅構内か電車内で痴漢にあった経験があると答え、「最近1年以内の被害」に限っても24.4%に及んだ。
なお、国民生活センター(独立行政法人)サイトには、2011年7月に東京地裁で判決が出た「女性専用車両の違法性を否定した事例」の概要が掲載されている。鉄道会社が女性専用車両を設置したのは正当、などとする内容だ。今回、28日放送の「グッディ」でも、同センターの判決掲載について触れていた。