平昌冬季五輪は2018年2月25日、17日間におよぶ熱戦に幕を閉じた。
同日に行われた閉会式では、日本人選手の活躍に思いをはせて感動もひとしお――と思いきや、インターネット上の一部では、演出に関する「苦言」が呈された。
国際的な人気を踏まえ選ぶべき
「Next Wave」をテーマに行われた閉会式。伝統的な楽器や衣装、舞踊と最新技術やロックなど現代要素を「融合」させ、新旧織り交ぜたパフォーマンスを随所に盛り込んだ。
歌のパートでは、K-POPを代表して男性アイドルグループ「EXO(エクソ)」と、女性グループ「2NE1(トゥエニィワン)」の元メンバー「CL(シーエル)」が登場。圧巻の演出で、式に花を添えた。
だが、日本のネットユーザーの間では、両者の起用に否定的な向きもある。式中にはツイッターで
「韓国の文化に詳しくないから、さっきから『誰?』状態です...」
「K-POPは全く興味は無いから、閉会式がつまらない」
といった声があがった。
そのほか、
「閉会式でアイドルを起用すると、国内外共に知名度ない限り...ポカーン( ゚д゚) ?! 日本も気をつけないと...」
「東京オリンピックは誰が歌うのかなと考える、、、嫌な予感しかない、、、、」
と、2020年東京五輪の開閉会式では、国際的な人気を踏まえパフォーマーを選ぶべきだ、とする声も少なくなかった。
韓国内でも否定的な声
一方で、こうした批判への反論も目立つ。「EXO」「CL」ともに海外でも活躍しており、日本でも若い女性を中心に人気を博しているためだ。
「自分が知らないからって頭ごなしに批判するのはどうかと。笑」
「KPOPがこんなに人気だと知らない日本人多過ぎ。井の中の蛙はどっちなんだろうか?」
なお、韓国・大統領府ホームページ内の「国民請願および提案」欄では、「開・閉幕式ではその場の重みに答えられる共演者を揃えるのが相応しくないでしょうか?」として
「平昌五輪の開閉会式に出演するパフォーマーを見直してほしい」
と訴える投稿が1月23日にあった。
式に出演する歌手では力不足だとして、
「2年後には隣の国で夏季オリンピックが開かれるのに、国際的な冷やかしの的になることがあってはなりません...」
と悲痛な思いをつづっている。投稿には2月22日までに7064の「同意」が集まっている。