平昌冬季五輪・フィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手(23)は2018年2月25日、大好きなアニメのキャラクターからインタビューを受けた。
感激した面持ちでインタビューを受ける羽生選手に、「可愛い」「完全にオタクの反応」といった反響が寄せられている。
「おっ白金木になった」
25日夜、テレビ東京系で放送された「ピョンチャンオリンピック2018総集編」では、羽生選手のインタビューの模様が放送された。その中で、羽生選手へ男性声優・花江夏樹さん(26)からのメッセージ動画が贈られるという一幕があった。
花江さんは、羽生選手が大好きだという漫画原作のアニメ「東京喰種 トーキョーグール」の主人公・金木研の声を担当している。動画では金木の声で羽生選手に話しかけた。
花江(金木)「羽生選手、オリンピック連覇おめでとうございます。(金木が働いている喫茶店に)おいしいコーヒーを飲みにきてくださいね」
羽生「ぜひぜひ」
花江(金木)「僕もオリンピック見てました。素晴らしい戦いぶりでしたね」
羽生「恥ずかしい...とても恥ずかしい...ありがとう金木くん」
花江(金木)「今回は怪我から見事な復活でした。強い気持ちを持ち続けるのは大変だったんじゃないですか?」
羽生「大変だったんですけど、でもたくさん応援してくださる方がいたんで、すごく勇気をもらえました」
花江さんは「ありがとうございました!...最後に」といって、ここで声色を変えて、「羽生選手」と呼びかけた。羽生選手もすぐさま「おっ白金木になった」と反応。作中で花江さん演じる金木は覚醒すると、通称「白金木」と呼ばれる、白髪モードのビジュアルになる。アニメなどでは白金木になると、通常よりも声が低くなっていた。
白金木モードの声で花江さんに「改めて、金メダルおめでとう」と言われると、羽生選手は
「ありがとうございます。ははぁ~」
とひれ伏すポーズと取った。さらに
「僕を感動させたんだ。僕に喰われても仕方ないよね」
と言われると、羽生選手は「もちろんです」くいぎみに言って、
「ぜひ喰べてください」
と両手を広げた。「東京喰種」は人を喰らう怪人「喰種(グール)」を描いた作品で、金木は半分が人間、半分が喰種という特殊な設定のキャラクターだ。
画面左に羽生選手、画面右にキャラ絵が映りインタビューが繰り広げられるさまに、スタジオにいるビビル大木さん(43)らからは始終笑いがこぼれていた。
「完全にオタクの反応で好感度上がるわ」
花江さんからのメッセージに羽生選手は
「うれしい。めっちゃ汗かきました。漫画も全部見てるし、漫画で花江さんの声が聞こえます。金木くんの声がするって」
と感激の面持ち。続けて
「そうとう好きですね。こんな方々とお話していいのかなという恐れ多さが...。すごくあります。本当に恐れ多いです。スケートやっててよかったなと思えるひとつです」
と笑顔で話していた。
羽生選手の感激ぶりや、一風変わったインタビュー風景に、SNS上では
「羽生くんとカネキのコラボやばいんだけど」
「本当シュールだなー」
「可愛いすぎた」
「完全にオタクの反応で好感度上がるわ」
などといった声が上がっている。
羽生選手と花江さんが公共の電波を通して言葉を交わすのは、金メダル獲得の快挙達成後の2月17日放送のラジオ「A&G TRIBAL RADIO エジソン」(文化放送)以来。ラジオのパーソナリティを務める花江さんからの電話インタビューに、羽生選手は興奮しきりだった。