12回目を迎えた東京マラソンが2018年2月25日開催され、設楽悠太選手が日本新記録で2位に入り、日本人トップでゴールした。
快挙達成で祝福ムードに包まれるなか、注目を集めているのは日本記録突破の報奨金「1億円」。日本記録は「正直狙っていなかった」というが、1億円は設楽選手のパワーにもなったようだ。
沿道から「1億円取ってこい」
優勝は2時間5分30秒でゴールしたケニアのディクソン・チュンバ選手。ハーフマラソンの日本記録を保持する設楽選手は、2時間6分11秒で2位だった(タイムはいずれも速報値)。2002年に高岡寿成選手がマークした日本記録を16年ぶりに更新する快挙を成し遂げた。
日本実業団陸上競技連合は2015年に、2020年の東京五輪で日本選手のメダル獲得を目指した施策として、陸上競技で日本記録を更新した選手に1億円を贈る報奨金制度を創設している。
そのため、ツイッター上では日本記録を打ち立てたことへの祝福と同時に、
「日本記録更新!!!!!!(1億おめでとう!)」
「日本新記録おめでと!1億GETおめでとうおめでとう」
「日本記録を更新!1億円ゲット!!!」
「日本記録!!1億かぁ。凄い!」
など、「1億円」に大きな注目が集まった。
1億円パワーは設楽選手の励みにもなったようで、ゴール後のインタビューでは
「最後まで(沿道から)『1億円取ってこい』って声を掛けてくれた方々がたくさんいたんで、しっかり頑張ることができました」
と述べていた。
なお今回のレース結果により、設楽選手のほか、井上大仁選手、木滑良選手、宮脇千博選手、山本憲二選手、佐藤悠基選手の6人が、男子の2020年東京五輪代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(GC)」出場権を獲得した。