フィギュアスケートの羽生結弦選手が、音楽市場にもインパクトを与えている。
平昌五輪で使用した楽曲を収録した音楽アルバムが、発売から2年以上経っているにもかかわらず再ヒットを果たしているのだ。発売元レーベルの担当者はJ-CASTニュースの取材に「良い意味で想定外です」と話す。
「特需ですね」
羽生選手は2018年2月17日の平昌五輪フリーで圧巻の演技を披露し、五輪2連覇。使用された曲「SEIMEI」も注目を集めた。
「SEIMEI」は映画「陰陽師」「陰陽師II」の7曲のメドレーで、羽生選手は15~16年シーズンのフリーも同じ曲でプログラムを組んでいる。映画第1作は01年、第2作は03年の公開ながら、羽生選手が使用したことで注目度が急上昇。15年11月25日に両作の劇中曲を2枚組・全50曲でまとめたCD『陰陽師オリジナル・サウンドトラック コンプリート』が発売された。ジャケットはゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズなどで知られる天野喜孝氏が描き下ろした妖艶なイラストが配されている。
このサントラだが、羽生選手が平昌五輪シーズンに再び「SEIMEI」を使用したことで、2年の時を超えて再度注目を集めている。発売元のソニー・ミュージックダイレクト宣伝部の担当者は23日、J-CASTニュースの取材に「特需ですね。まさか五輪の年にもう一度使用されるとは思っていませんでした。良い意味で想定外です。2年前の発売時よりも大きく伸びているのではないかと思います」と話す。
フィギュアスケーターが1シーズンをまたいで再度同じ曲をプログラムに使用するケースはあまりない。それが五輪シーズンと重なり、66年ぶりの2連覇という偉業を達成したこともあり、凄まじい勢いを見せた。