北朝鮮は米との会談ドタキャン、日本はナンバー2に接触 表からは見えない「対話路線」が進捗か

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安倍首相、金永南氏との接触は「意味があった」

   日本政府は「対話のための対話はまったく意味がない」とする一方で、実際は対話を試みている節もある。安倍首相は2月9日の開会式直前のレセプションで、金永南氏と短時間会話を交わしている。2月21日に公明党の山口那津男代表と会談した際、安倍氏はその意図を明らかにしている。山口氏が記者団に明らかにしたところによると、安倍氏は金氏に対して、拉致、核、ミサイル問題の解決を求め、日本側の立場を金正恩氏に伝えるように要請した。金氏への接触は「ここ(レセプション)でしかできないと判断」して行われ、「意味があった」と話したという。

   菅義偉官房長官は2月21日午後の会見で、ペンス氏が北朝鮮側と接触しようとしていたことについて、

「こうした(北朝鮮が国際的な合意を反故にし続けてきたことに対する)反省の上に立って、対話のための対話はまったく意味がないという考え方だ。北朝鮮に政策を変えさせるためには、あらゆる手段を通じて圧力を最大限にし、北朝鮮の方から対話を求めてくる状況を作ってくる必要がある」

などと従来通りの見解を繰り返した。ただ、米朝の会談予定については、米国から事前に通告を受けていた可能性を示唆。北朝鮮との対話のあり方についても協議しているとみられる。

「日米間の外交上のやり取りについてお答えすることは控えたい。いずれにしろ、安倍総理とペンス副大統領との間の一連の意見交換は十分な時間をかけて、訪韓する北朝鮮代表団への対応などについて綿密にすり合わせを行い、必要な情報は共有を受けている」
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