2018年2月21日に急死した俳優の大杉漣さんは、亡くなる数日前まで、精力的に自身のブログを更新していた。
自宅で飼っているネコの写真、俳優仲間と撮影した写真...。そこには、大杉さんの思い出がまだ色あせることなく残っている。
「ご飯にして欲しいのだと思います」
2月18日付のブログ「トラ便り」が、大杉さんにとって最後のブログとなった。
愛猫の「トラ」がカメラを見上げている写真を載せ、
「こんな顔でぼくを見ます。ご飯にして欲しいのだと思います」
と投稿して「わかったよ!」。大杉さんは11日のブログでも、トラとチワワの「風ちゃん」のツーショット写真を掲載し、
「こんばんは!食事も終わり こんな姿で二人仲良くスヤスヤです」
とつづった。
大杉さんと「トラ」の出会いは、2008年に出演した映画『ネコナデ』だった。大杉さん演じる一流企業の人事部長が1匹の子猫「寅子」との出会いで新しい人生の一歩を踏み出す物語だ。大杉さんは撮影後、動物プロダクションに「寅子」を引き取らせてほしいと懇願し、「トラ」の名前で家に迎え入れた。
ツイッターではこの話に絡め、
「ネコナデで共演したトラちゃんを家猫にしちゃった猫好きな優しい大杉漣さん大好きでした」
「大杉漣さんも猫好きだったんだよな。。残された猫ちゃん達も可哀想に」
「大杉漣さんって動物好きで映画で共演した猫を凄く気に入ってお願いして引き取った話が好きなのだけど、最新のブログがその猫についてだった...切ない...」
との声が上がっている。