JR上野駅構内に、「大便」が落ちている――。2018年2月20日夜、こんな報告がツイッターに同時多発的に上がる騒動があった。
目撃者の報告などによれば、「現場」は不忍改札がある駅の中2階。常磐線などが通る5・6番線ホームへ続く階段の脇にある飲食店の近くに、汚物が広がっていたという。なお、店のすぐ側にはトイレがある。
「駅員さんがモップで拭いててかわいそう」
「誰だ、上野駅で粗相したのは...」
「上野駅に動物園から大型生物が脱走したのかって勢いで莫大の量のうんこが落ちてた」
「うんこした奴誰だよ。。。駅員さんがモップで拭いててかわいそう」
こんな報告がツイッターに同時多発的に上がったのは、20日19時45分頃のこと。学生や社会人の帰宅時間と重なっていたこともあり、目撃者の数は多かったようで、ツイッターには上記のような報告が少なくとも15件以上あった。
現場を目撃した千葉県在住のツイッターユーザー(20)は、翌21日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「(汚物は)割と広範囲に渡って薄く伸びていたと思います」
と振り返る。当時の心境について聞くと、「最初は状況が掴めずびっくりしましたが、理解してからは汚いなぁと思いました」としていた。
このユーザーによれば、現場付近には2人の駅員が立っており、周囲に向けて「汚れていますので足元にご注意ください!」と注意を促していた。この呼びかけを受けてか、周囲の利用客も足元を確認しながら慎重に歩いていた様子だったという。
また、現場を目撃した会社員男性(34)は取材に対し、現場となった飲食店前は「半径3メートルくらい」が柵で囲われ、その中で駅員や清掃員が作業をしていたと報告。その様子については、
「自分が見たときはほぼ片付いていたのですが多少茶色い床と臭いでいろいろ察しました。清掃スタッフは手に雑巾で、駅員さんはモップで拭いていてかわいそうでした」
と振り返っていた。
JR担当者「こちらに情報は入っていない」が、「ときどきあること」
また、20日夜に「現場」近くの飲食店で勤務をしていたスタッフは取材に対し、
「直接現場を見たわけではありませんが、駆けつけた駅員が『足元にご注意ください』と大声で注意を呼びかけていたのは聞こえました。においなどは特に感じず、店内は本当に普段通りでした。お客様からの苦情も無かったです」
と当時の店内の様子について説明した。
JR東日本東京支社の広報課担当者は21日、J-CASTニュースの取材に対し、今回の上野駅構内での騒動について「こちらに情報は入っていない」と説明。ただその上で、
「正直な話、こういったケースはときどきあることなので、基本的にはこちら(編注・東京支社)にまで報告は上がってきません。ホームや駅構内には清掃業者が常駐していますので、発見次第すぐに現場の人間が適切な処理をすることになっております」
とも話していた。
JRの担当者がこう話す通り、大型駅構内のホームや通路などに汚物が発見されるケースはたびたびある。17年5月にはJR渋谷駅の山手線ホームで、同年10月にはJR新宿駅の地下通路と秋葉原駅の総武線ホームで発見報告があり、ツイッター上で騒ぎとなった。
なお担当者は、こうした汚物騒ぎがしばしば起きる理由について「体調が悪かったり、お酒で酔っていたりするお客様もいますので...。そういった意味では、やはり週末の大型駅で多いような印象はありますね」と話していた。