北朝鮮が制裁解除要求すれば「韓国の立場で拒絶するのは困難」
冬季アジア大会は1986年からおよそ4年ごとに開催されている。第8回大会が2017年2月に札幌で開かれたが、第9回大会の開催地は未定。仮に南北共催となれば、今回の「平壌五輪」よりも北朝鮮の関与が強まるのは確実で、それに加えて韓国の財政的負担が増す可能性も高い。
こういったことから、早くも韓国内から批判の声が出ている。中央日報によると、韓国の野党「正しい野党」の河泰慶(ハ・テギョン)最高委員は、今回のやり取りを「崔知事が大事故を起こした」と表現。河氏は、
「国連が対北朝鮮制裁を解除していない状況で、北朝鮮の冬季アジア大会の開催は事実上不可能だ」
とした上で、仮に共催するとなれば北朝鮮は制裁の一時解除を要求すると予測。そうなれば、
「これ(制裁の解除要求)を、(共催を)先に提案した韓国の立場で拒絶することは非常に困難だ。もし北朝鮮の立場を受け入れて(韓国が)国連と米国の制裁の解除を要求すれば、韓米同盟は続けられるのか」
と、安全保障上のリスクを懸念した。