平昌五輪が「平壌五輪」と揶揄されたのに続いて、2021年に行われる冬季アジア大会を韓国と北朝鮮で共同開催するアイデアが浮上している。これは韓国側から出てきたアイデアで、北朝鮮側も「十分に可能」だと乗り気だ。
ただ、今回の五輪でも、北朝鮮の応援団らの滞在費用を韓国側が負担したことについて、制裁との整合性を問う声が相次いだ。南北共催となれば韓国側から北朝鮮に大量の資金が流れる可能性は高く、韓国側では早くも共催の構想は「大事故」だという声があがっている。
平昌五輪向けに建設した施設を再活用し、スポーツを通じた南北交流を継続
韓国メディアによると、この共催案は平昌や江陵(カンヌン)がある江原道(カンォンド)の崔文洵(チェ・ムンスン)知事が、2018年2月17日に行われた記者懇談会で披露した。平昌五輪向けに建設した施設を再活用し、スポーツを通じた南北交流を継続することが狙いで、五輪前に南北選手が合同練習した北朝鮮の馬息嶺(マシクリョン)スキー場も活用したい考えだ。
北朝鮮も乗り気だ。聯合ニュースによると、北朝鮮の張雄(チャン・ウン)国際オリンピック委員会(IOC)委員は2月20日、帰国途中の北京の空港で取材に応じ、共催案について
「十分に可能だ。アジア大会は開催希望国が少ないため五輪よりも簡単だ」
などと述べた。馬息嶺スキー場についても利用が可能だとの見方を示した。