「俺からかな?」「僕がとりあえず...」――。どちらも、同じテレビ番組でインタビューを受けた際の、羽生結弦選手(23)の言葉だ。
隣にいた宇野昌磨選手(20)に話す時は「俺」、インタビュアーに話す時は「僕」と一人称を使い分けている。プライベートな一面を見せた羽生選手が、インターネット上で話題を集めた。
「俺が泣いてたんだよね、ひたすらね」
羽生選手と宇野選手は平昌五輪フィギュアスケート男子で金・銀メダルを獲得した2018年2月17日の夜、「Going! Sports&News」(日本テレビ系)にそろってスタジオ生出演。ケガで4か月ぶりの実戦となった中で連覇を達成した羽生選手は「幸せですし、ホッとしています。ここにかけて来ていたので」と安堵した。
和やかなムードで進む中、インタビュアーをつとめた「くりぃむしちゅー」上田晋也さんが「2人で金メダルと銀メダルを確定された時は、何かお話なさったんですか」と尋ねると、羽生選手は宇野選手のほうを向き、
「俺が泣いてたんだよね、ひたすらね」
と、自分を「俺」と呼んで確認を求めた。宇野選手は「泣いてましたね」と言い、頬をほころばせた。
「どっちから声かけたんですか」という質問にも、羽生選手は宇野選手に、
「俺からかな?」
と問いかけた。宇野選手は「うん」と頷いた。
ところが、続けて「何と仰ったんですか」と聞かれた羽生選手は上田さんに向かい、
「僕が、とりあえず『おめでとう』という話をちょっとしていて、その前に自分のコーチとか、トレーニングメイト(スペインのハビエル・フェルナンデス)も一緒に銅メダルを取って、めちゃくちゃだったので、僕」
とすぐに「僕」に切り替えて対応。「それどころじゃなかったよね」と宇野選手に向かって笑いかけた。