英ロンドンで2018年2月17日(現地時間)、ロンドン・フィルムメーカー国際映画祭の授賞式が行われ、反捕鯨運動を扱った『ビハインド・ザ・コーヴ ?捕鯨問題の謎に迫る?』(15年公開)の八木景子監督が、長編ドキュメンタリー部門で最優秀監督賞を受賞した。
この作品では、和歌山県太地町のイルカ漁や捕鯨を批判的に描いたドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』(09年公開)を多角的に検証し、反証を試みている。4か月にわたり太地町でロケを行い、元捕鯨師や町長にインタビュー。加えて、『ザ・コーヴ』の監督や反捕鯨団体のメンバーにも取材を行った。
八木監督は、同作への思いを映画の公式サイトで
「一部の反捕鯨家が行う自分の顔が見えないところでの大量のファックス送信や、ヘイトスピーチなどの嫌がらせは断じて許せません。しかし昨今では"事なかれ主義"が日本の主流となり、脅しに怯え立ち向かうことをしなくなってしまったように思えてなりません。(中略)私の映画の中で皆さんが、それぞれ何かを感じられる事があったら幸いです」
と明らかにしている。