「収斂火災」知ってますか?帰宅したら収納ボックスが燃えかけていた...冬に要注意の「火」の恐怖

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

ステンレスボウルや花瓶でも。対策は?

   同資料に併載された事例をみると、窓際のテーブル上にあった凹面鏡で太陽光が収斂し、焦点にあったボックスティッシュから出火した。室内には白煙が漂い、テーブルは焼けたという。

   より危険に見舞われた事例もある。共同住宅の一室でソファの肘掛けに置かれていた凹面鏡による太陽光の反射でソファ、クッションから出火。居住者は当時外出しており、自動火災報知設備の作動で防災センター員が駆けつけると、室内には煙が充満していた。共同住宅の他の居住者517人が避難したという。

   注意すべきは、太陽光が当たりやすいのは「窓際」に限らない点だ。14日のJ-CASTニュースの取材に答えた東京消防庁によれば、冬場は太陽の位置が低いため、夏場に比べて住宅の奥の方まで太陽光が入り込む可能性がある。その分、住宅内での収斂火災にはより注意が必要という。

   また先述の資料によると、発生源は凹面鏡に限らず、ステンレスボウル・洗面器、ガラス瓶・花瓶、さらに冒頭のユーザーもあげていたようにガラス玉やペットボトルなど、一般家庭にある多くの物に危険性がある。東京消防庁によれば対策として、外出時には「カーテンを閉める」ほか「室内の金属類には何らかのシートを被せておく」などがあげられる、とのことだった。

1 2
姉妹サイト