平昌五輪のフィギュアスケート男子は、メダリスト達だけでなく「名伯楽」ブライアン・オーサー氏のちょっと「お茶目」な姿にも注目が集まった。
羽生結弦、宇野昌磨、そしてスペインのハビエル・フェルナンデスが、セレモニーを前にリンク脇で待っている時のことだ。
スマートフォンを取り出すと...
2018年2月17日のフリースケーティングの結果、羽生と宇野がワンツーフィニッシュ。銅メダルを獲得したのは、羽生と同じオーサーコーチに師事するフェルナンデスだった。セレモニーを前に、3人はお互いの健闘を称え合うように涙を流しながら抱き合った。
その様子を少し離れた後ろのほうで眺めていたオーサー氏。スマートフォンを取り出したかと思うと、すぐに3人のほうに向けた。写真か動画を撮影しているのだろうか、腕を伸ばして頭上にあげ、やや背伸びをするような素振りも。頬をほころばせ、ベストポジションを探って少し横にも動く。十数秒ほどでスマホをしまうと、満足気な表情を浮かべてリンクの方に向き直った。
そんな様子をテレビ越しに見たファンはツイッターで、微笑ましそうにこんな声をあげている。
「羽生選手とフェルナンデス選手と宇野選手が3人腕くんでるの写真撮ってるコーチも良い」
「メダリスト3人が抱き合ってるのを後ろから撮影するブライアンオーサー可愛いな」
「ほんまに愛おしすぎる とりあえずオーサーさんにも金メダルあげたい」
「オーサー氏のスマホの今日のショットを公開してほしい!」
「オーサーのスマホの画像フォルダを全世界の共有財産に」
羽生を2012年、フェルナンデスを2011年から指導
オーサー氏は2012年から羽生のコーチを続け、ソチ五輪でも金メダルの歓喜を味わった。フェルナンデスは羽生より長い2011年から指導している。
フェルナンデスは世界選手権で15、16年と連覇し、欧州選手権は13年から6連覇。世界で指折りの実力者だが、五輪は過去2度の出場で表彰台にあと一歩届かなかった。フィギュア界ではベテランの26歳で挑んだ平昌は最後の五輪と位置付けていたという。オーサー氏や、同門の羽生と積み上げてきた努力が大舞台でのメダルにつながった。
こうした背景から、ツイッターでは「オーサーも大喜びだろうな...羽生もフェルナンデスもメダルとったんだもん...」と感慨深げな書き込みも相次いでいる。