内紛で窮地のジャマイカに、下町ボブスレーが呼びかけ検討 「私たちのソリはいつでも準備が整っている」

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「BTC社のソリを強烈に押していたのがキリアシス氏でした」

   「内紛」という情報も出回っている中、担当者は「今回の辞任についてチーム内の事情は特に入ってきていませんが」としたうえで

「BTC社のソリを強烈に押していたのがキリアシス氏でした」

とも話す。

   キリアシス氏は選手時代、02年ソルトレークシティ五輪のボブスレー女子2人乗りで銀メダル、06年トリノ五輪では金メダルを獲得。世界選手権でも03、04年に銀、05、07、08年に金メダルという輝かしい戦績を収めてきたエキスパートだ。

   下町ボブスレー担当者の話では、キリアシス氏は当初、ジャマイカ代表のジャズミン・フェンレイター選手の「パーソナル・コーチ」として帯同していたとし、チーム全体を率いる立場ではなかったという。それが「いつからか変わったのか、17年11月辺りから全体コーチのような立場になっているようです」と話す。

   17年12月にBTC社製に乗り換えたと先述したが、下町ボブスレー側の7日の声明によると、「欧州への輸送時にドイツでの輸送機関のストライキにより下町ボブスレー10号機が届かず、BTCというソリを調達したという連絡がありました」と、ジャマイカが輸送トラブルに巻き込まれたため急きょ用意したという事情を伺わせる。ただ、「ドイツ輸送会社のストライキは実際にあったものの、ジャマイカ連盟はBTCの最新ソリを用意した上に、ステッカー類も万全であった」といい、この状況に「我々は衝撃を受けました」と不可解さをにじませていた。なおこの声明には、「クリス・ストークス会長は1月20日に『五輪は下町で』と両国大使館に表明しています」との記述もある。

   また、懸念点として持ち上がっている「レギュレーションチェックの通過」について、担当者は「軽微な修正点を指摘されただけで直っているので問題ないというのがこちらのスタンスです。レギュレーションチェックは通常、大会後に実施して違反があれば失格になるというものですが、今回はジャマイカ側が不安を感じているので、それなら現地に持ち込んでいるので平昌五輪前にもう一度しましょうと持ちかけているのですが、返事を頂けていません」と話していた。

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