「蔡英文総統」宛名消えたのはやはり中国からの「圧力」? 官房長官「台湾国民」と口走り即訂正

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「広く台湾の方々全般へのメッセージとして掲載することが適当と判断」??

   だが、菅氏は2月13日午後の会見で、「総統」の宛名が削除された件と中国からの抗議との関連を否定。「一つの中国」の原則は変わらないことを強調した。

「中国外交部から申し入れがあったことは事実だが、広く台湾の方々全般へのメッセージとして掲載することが適当と判断したということ。中国からの抗議を受けて修正したという事実ではない」
「日本の台湾に関する立場は、1972年の日中共同声明のとおり、日本としては『一つの中国、一つの台湾』という立場を取っておらず、今回のメッセージ発出が日中共同声明との関係で問題になることはないと思う」

   06年2月に台湾南部の高雄(カオシュン)で地震が起きた際は、日本政府から「台湾の地震に関する安倍総理大臣発馬英九総統宛て、岸田外務大臣発林外交部長宛てお見舞いメッセージ」が出されている。このメッセージからは今でも「総統」の文言が削除されていない。当時は中国側が強く反発しなかったためだとみられ、今回の対応との整合性が問われそうだ。

   菅氏は会見の場で、

「より広く台湾の皆さんに、『台湾国民』の皆さんへのメッセージとして掲載することが適当だという判断をして変更した」

とも発言。「国民」という表現は、自らが否定した「一つの中国、一つ台湾」を示唆したともとられかねない。発言は訂正されないまま会見は終了し、動画に「(誤)台湾国民(正)台湾の方々」というテロップを入れて公開するという形で訂正された。

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