感性重視のスノーボード競技
14日放送の情報番組「スッキリ」(日本テレビ系)ではこの話題を念頭に、「スノボ解説者かっこいい連発、なぜ?」との特集をした。
元プロスノーボーダーの青木亮さんが電話で取材に応じ、ハーフパイプを例にその理由を「(採点では)印象点がつくから」と回答。続けて
「審査のポイントは『総合的な印象』。全体を見て印象点というのがついてくるので、同じ滑りをした2人がいたとしたら、ジャッジの人がかっこいいと思ったほうが少し得点が高かったりはあります」
と補足した。スノーボードでは「感性」が重視されるため、技を解説する際、どうしても気持ちが乗った表現になってしまうようだ。
ただ、この「総合的な印象」とは具体的に何を指すのか。全日本スキー連盟が公式サイトで公開している資料によると、平昌冬季五輪のスノーボード種目で「演技得点」を競うハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアは以下のようだ。
・ハーフパイプ
演技中に行われる技の高さ、難易度、完成度の高さ、演技全体の技の多様性を含む全体的な印象で採点される
・スロープスタイル
全体の印象を、高さ、難易度、完成度、多様性、流れなどの観点から採点
・ビッグエア
採点の目安として Difficulty(難易度)、 Execution(完成度)、Amplitude(高さ)、Landing(着地)、のそれぞれの頭文字を取った「DEAL Scores」が取り入れられる。
たとえば、平野歩夢選手が2018年2月14日に銀メダルを取ったハーフパイプでは、上記のような要素をジャッジが100点満点で付ける。