五輪の警備不備が招いた過去の事件
五輪大会中の不審者乱入による事件は過去にも発生しており、中にはアスリートの命を奪った事件ケースもある。
2004年のアテネ五輪の男子マラソンでは、レース後半、トップを走っていたブラジルのバンデルレイ・デ・リマ選手に観客の男が突如飛びつき妨害した。デ・リマ選手はその後も競技を続けたものの、妨害の影響からは脱しきれず、最終的には3位と銅メダルにとどまった。
五輪における最大の事件は、1972年のミュンヘン五輪で起きたテロ事件だ。選手村に侵入したパレスチナのテロ組織により、イスラエルの選手団11人が殺害されている。 赤い服の乱入者は今のところ笑い話で済んではいるものの、開会式時点で複数回の侵入を許している警備状況は心配だ。