LINEが2017年12月に発売したスマートスピーカー「Clova Friends(クローバフレンズ)」のCMに出演する女子高生が「かわいすぎる!」「胸キュン!」と話題だ。演じるのは、現役女子高生の内田珠鈴(うちだ・しゅり)さん(16)。
福岡県出身の内田さんは小学生向けファッション誌「JSガール」(三栄書房)の専属モデルとして「女子小中学生のカリスマモデル」として知られてきた。17年春に上京したばかりで、ここ1年は音楽や演技など活躍の幅を広げている。内田さんに今後の意気込みについて聞いた。
知り合いから次々に「えっ、これ珠鈴ちゃんだよね?」
―― LINEのCM「デートの約束篇」は、ユーチューブでの再生回数が180万回に迫りそうです。撮影はどんな様子でしたか?
内田 スタッフさんの多さに驚きました。これまでに経験したことがある雑誌の撮影でもスタッフさんはいますが、あんなに...、思い出したら笑っちゃう。スタジオの半分を使って撮影していたのですが、もう半分が全部スタッフさん。それは本当にびっくりしました。
―― 好きな男の子にデートを申し込む内容が「かわいい」と評判です。演技は緊張しましたか?
内田 緊張しましたね。ただ、監督さんが「演技と思わなくていいよ」と言ってくださいましたし、場を和ませてくださいました。私が演技の経験が初めてなので難しいなと思っていたんですが、やってみると楽しくできました。「難しく考えなくていいよ」と言ってくださったので、リラックスしてできました。
―― 周囲の反応も大きかったのではないですか?
内田 結構言われますね。「えっ、これ珠鈴ちゃんだよね?」みたいな。自分の知り合いがCMに出ていたらびっくりしますよね?学校の友達にも驚かれましたし、福岡に住んでいる親戚が見てくれて喜んでくれたのは、普段なかなか会えないので、うれしかったです。
イベントでは自分と同じコーディネートの小学生がいっぱい
―― 今回のLINEのCMで知名度が上がりましたが、元々は小中学生向け雑誌「JSガール」専属モデルとして活躍していました。
内田 小学校6年生の時、大阪で行われた「JSガール」のイベントに参加して、そこで編集部の方に声をかけていただいたのがデビューのきっかけです。一般の子でもプロのカメラマンに撮影をしてもらえる、という内容でした。最初は読者モデルとしてのスタートで、すぐに専属モデルオーディションが始まり、そこで合格してから表紙に起用していただく機会が増えました。
―― 当時の芸能活動の様子を教えてください。
内田 撮影のたびに東京に出てきて撮影をして、という感じです。福岡では「普通の中学生」でした。中学受験もしました。小学校5年生の頃から毎日のように塾に通って勉強してましたね...。
――「雑誌で着たものがよく売れる」とも聞きました。自分のモデルとしての知名度を感じたことはありますか。
内田 イベントとかに出ると、私が着ている衣装を見て、まったく同じコーディネートを上から下からしている小学生がいっぱいいたりとか...。ファッション誌の企画以外の、ブランドが持っているページに起用していただく機会も多かったです。天神(福岡市の中心部)では、結構小さい子に声をかけてもらうこともありました。
福岡だと急に入ってくるオーディションに対応できない
―― 福岡にいた時も「女子小中学生のカリスマモデル」だとの声もあったようです。そんな中で上京を決めたきっかけを教えてください。
内田 雑誌のモデルをしている頃から、ちょっとした撮影でも「遠いから」という理由だけで出られないとか、急に入ってくるオーディションに対応できないこともありました。やっぱり福岡にいると移動距離も長く、飛行機や新幹線の手配も大変です。だからやっぱり、本気でやるんだったらこっち(東京)にいた方が何でもすぐどんなお仕事でもできるし、オーディションもすぐ行けるし...。こっちにずっと行きたいという思いはあったので、高校入学を機に決めました。
―― 上京して何が変わりましたか?
内田 やっぱり何でもチャレンジしやすいというのはありますね。LINEのCMに選んでいただいたのも、急にオーディションが舞い込んできて、決まった次の日に撮影でした。今までオーディションもあまり受けたことがなくて、雑誌のモデルとかしかやったことがありませんでしたが、ずっとやりたかった音楽とか、演技のお仕事とかも、何でもチャレンジできるチャンスが東京だといっぱいあると思います。
―― 「音楽のお仕事」では、ウェブラジオ「オールナイトニッポンi」(ニッポン放送)で弾き語りを披露したり、ライブに出演したりしています。
内田 モデル時代のファンとの交流はSNSでのコメントが中心で、直接会って話すことはありませんでしたが、ライブでは応援してくださる方と話す機会が増えました。学園祭でのライブも経験しました。私を知らない方でも立ち止まって見てくださったり、CDを手に取ってくださる方もいて嬉しかったです。
―― オーディションで「連戦連勝」だとも聞きました。どういった点を心がけていますか。
内田 私は演技の勉強を始めたばかりなのですが、オーディションには舞台や映画で何年も経験を積んだ人も参加されます。だから、まだ歴も浅いので技術で勝とうというのは難しいかなと思います。どれだけ自分がやる気があるかや、オーディションに対する姿勢を審査していただいている方にどれだけ見てもらえるかが今の私には重要だと思っています。
授業が終わる5分前でも学校に駆け込む
―― 先ほど、ツイッターに「学校からのお仕事です」と書き込んでいました。学校生活について教えてください。
内田 最近は、もうすぐ学年末テストがあるので、勉強を頑張っています。得意科目は国語と数学。特に古文と漢文が得意です。合唱コンクールもあるので、みんなで朝練しつつ頑張っています。伴奏の担当なので、ピアノの練習にも力を入れています。
―― 活躍が増えると学校に行けなくなる人も多いですが、現時点では両立できていそうですね。
内田 実はあまり行けてないですけど、(授業時間が)残り5分しかなくても行っています。めっちゃ走って、先生に「あと5分しかないよ!出席に入らないのに何で来たの?」と言われることはありますね(笑)
―― 内田さんにとって2017年は大きな変化の年でした。18年は何を目指しますか。
内田 17年は上京直後で慣れないことばかりで、演技や歌も始めたばかりでした。自分の中でバタバタと「とりあえず頑張る!」という感じで突き進んでいたので、18年はもっと、ひとつひとつのことを落ち着いて取り組みたいです。演技も歌も、どちらも成功させられるように頑張りたいです。これからだとは思いますが、演技では、ドラマや映画に出させていただけるように頑張りたいです。歌も、CDを出したりライブをやったり、少しずつ成長していけたらいいなと思います。日々のレッスンをしながら、オーディションに臨んでいきたいです。
内田珠鈴さん プロフィール
うちだ・しゅり 2001年4月26日生まれ。福岡県出身。13年「JSガール」オーディションで初代グランプリを獲得し、同誌専属モデルとしてデビュー。17年4月に上京し、アーティスト活動や演技を開始。同年12月には CM「LINE Clova Friends」に出演し注目を集める。18年2月28日発売のコンピレーションアルバム「LOVE&TEARS」(ユニバーサルミュージック)のジャケット写真起用も決まっている。
パーソナリティを務めるウェブラジオ「内田珠鈴のオールナイトニッポンi」が月1回オンエア中。その他のライブ情報など最新情報は公式サイト、公式Twitter&Instagram(@shuri_uchida)で。ファンレターは「〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-7 7F つばさプラス 内田珠鈴」まで。