台湾東部を襲った地震をめぐり安倍晋三首相が出したお見舞いメッセージが、台湾メディアの間で波紋を広げている。首相官邸のウェブサイト掲載直後は「蔡英文総統閣下」の宛名があったが、ほどなくして削除されたためだ。
中国は日台の親密ぶりに神経をとがらせており、日本側が配慮した可能性もあるが、台湾メディアでは「中国の圧力?」などといぶかしむ声が出ている。
タイトルからも「蔡英文総統宛て」消える
首相官邸ウェブサイトに掲載されたお見舞いメッセージは、
「東日本大震災の際に、古くからの友人である台湾の皆様から本当に心温まる支援を頂いたことを、今でも日本国民は良く覚えています。台湾の困難に際し、日本としては必要な支援を何でも行いたいと考えています」
といった内容。2018年2月8日午前時点では
「台湾東部で発生した地震を受けた安倍内閣総理大臣による蔡英文総統宛てお見舞いメッセージ」
のタイトルで、冒頭には「蔡英文総統閣下」の宛名、末尾に「2018年2月8日 日本国内閣総理大臣 安倍晋三」とあった。ところが後に宛名と末尾の日付などはなくなり、タイトルも単に
「台湾東部で発生した地震を受けた安倍内閣総理大臣によるお見舞いメッセージ」
になった。