大相撲の貴乃花親方が、自身が受けた理事解任処分について、「法的手段に出る」可能性に関するマスコミからの質問に対し、「ご想像にお任せしますよ」と含みを持たせた。
2018年2月9日放送の「直撃LIVEグッディ!」(フジテレビ系)の「独占インタビュー第2弾」の中で答えたもので、暴行事件の被害者である貴ノ岩の件の民事訴訟の可能性を含め、番組では「訴訟に含みを持たせた」とナレーションで解説した。
「グッディ」のインタビュー第2弾
貴乃花親方は、元横綱日馬富士による暴行事件で、日本相撲協会への報告義務に違反したなどとして、1月4日に解任された。評議員会が決定し、発表した。
「グッディ」インタビューの収録は、第2弾放送前日の2月8日。9日の放送分で、理事解任などの処分について納得しているのか、と聞かれた貴乃花親方は、
「だって正当な処分の仕方じゃないですもんね。明らかですね」
と不満を述べ、
「(貴ノ岩)本人の捜査が進んでいて、明らかになっていないところで報告義務違反で...。しっくりこないですね」
と、捜査が終わる前の段階での「報告義務」に疑問を呈した。続く質問で、処分は不当だとして「今後、声をあげる予定はあるのか」と聞かれると、
「それは今、お答えできないですけど」
と述べるにとどまった。番組では「何らかの行動を起こすことに含みを残した」と解説。
番組「訴訟については、含みを持たせた」
さらに、他の質問をはさんだ後、再度「理事解任」について、「法的手段にでるような考えは?」と聞かれると、
「ご想像にお任せしますよ」
と明言せず、あくまで貴ノ岩を「元の通りに戻す」ことに注力する考えを示した。
この質問とは別に、貴ノ岩の暴行事件の刑事処分は出た(略式起訴ののち、罰金の略式命令)が、民事訴訟などの動きはあるのか、との質問にも
「ご想像にお任せしますよ」
と答えるのみだった。番組では、「理事降格問題」と「貴ノ岩の被害に関する民事訴訟の可能性」を合わせ、「訴訟については、含みを持たせた」とナレーションで説明した。その後のスタジオ陣のやりとりでは、「訴訟に含み」の件は特に話題にはならなかった。