「とくダネ!」で放送倫理違反 BPOが意見書、番組が謝罪

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   放送倫理番組向上機構(BPO)は2018年2月8日、フジテレビの情報番組「とくダネ!」で容疑者の写真を間違えるなどしたことが放送倫理違反にあたるとする意見書をまとめ、発表した。これを受けて番組は2月9日の放送で「今回の決定を重く受け止めている」などと謝罪した。

   放送倫理違反だとされたのは、(1)17年7月に放送した医師法違反事件で逮捕された容疑者の映像を、事件とは無関係の男性インタビューとして放送したこと(2)17年8月は、放送した時点では書類送検されていなかった京都府議会議員について書類送検されたと事実と異なる放送をしたこと、の2点。

   BPOの放送倫理検証委員会は「事実に反する報道で誤った情報を視聴者に伝えたこと、十分な裏付けがないまま誤った情報を伝えたことは事実に基づいて報道し公正でなければならないと定めた日本民間放送連盟の放送基準などに抵触しているとして、放送倫理違反があった」とした。

   BPOは、気づいて修正するチャンスが何度もあったにもかかわらず、見逃され誤りを修正するチャンスが見逃されたこと、番組内でのスタッフの一声が誤りを防ぐ可能性が高かったとして連携の力が発揮できなかったことなどを指摘。刑事事件にかかわる情報は慎重に扱われるべきだとする刑事事件の報道の原則を再確認するを求めた。

   番組内では梅津弥英子アナウンサーが「今回の決定を重くかつ真摯に受け止めております。問題発生から取り組んでいるが今後さらに再発防止の意識並びに刑事事件に対する専門知識を高め信頼できる番組つくりに努めてまいります」とコメントした。

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