「今は単なる有名人である」、「いまだに自分が都民に否定された理由がわからないんだ」―――舛添要一・前東京都知事(69)と上西小百合・前衆議院議員(34)、2人の元政治家が、ツイッター上で戦いを繰り広げている。
2018年2月7日に舛添氏がツイッターに投稿した「公人」の定義についての意見に、上西氏が「アタマかたいな」と挑発したことが火種となり、それぞれが「公人」についての持論をぶつけ合い始め、上西氏からは舛添氏自身への強烈な批判も飛び出した。
発端は大竹まことの「公人」発言
そもそも、舛添氏が「公人」の定義について触れたのは、タレントの大竹まことさん(68)がラジオ番組で自身のことを「公人」と表現したことを発端としている。
自身の長女が大麻取締法違反の疑いで逮捕されたという報道を受け、大竹さんはラジオ番組で
「父として監督が十分でなかったことを皆様にお詫びしたいと思います。本当に申し訳ございませんでした」
「この後、もし娘が戻ってきたら、どうしてこんな犯罪を犯してしまったのか、将来のことをどう考えているのか、家族で娘の意見を聞きながら決めていきたいと思います。父の立場、公人の立場、両方を全うしようと思っております」
と謝罪しているのだが、それを舛添氏は問題視し、2月7日10時頃、
「大竹まことは、会見で自分のことを公人といったが、彼は公人ではない。議員や公務員が公人。芸能人などを『みなし公人』とも言うが、これはマスコミが『プライバシーを暴いてよい人々』として考えたもの。大竹は、私人の娘を守る便宜として使ったのだろうが、二度と言うべきではない。他の芸能人も」
と、「公人」についての定義について投稿したのだ。ちなみに、広辞苑(第七版)では、「公人」は「公職にある人」と解説されている。
しかし、この解釈に異を唱えたのが上西氏で、
「舛添さん、辞書の意味が全てだと思ってる。アタマかたいな。年越し番組で一緒だった時もそう思った」
「私は芸能人は『公人』だと思っている。因みに昨年、私が提出した安倍昭恵総理夫人の『公人』・『私人』問題に関した質問主意書に対し、内閣は『私人』と閣議決定した。それに沿って言えば、大竹まことさんのお嬢さんは『私人』」
「晒し者にされる仕事が芸能人なんだから、舛添さんはそれが嫌なら人前にノコノコ出てこなきゃいい」
と、続けて投稿し、辞書的な定義にこだわる舛添氏への批判を繰り広げ、芸能人を始めとする、より広範囲の人間を含めるべきだと主張した。
それを受けて舛添氏は、
「厚労大臣や都知事は公人。しかし、私人としての活動もある。首相も同じ。夫人が首相公務に同行するときは公的人物の扱い受ける。芸能人は公務や政治的決定に関与しないので、公人ではない」
と、改めて公人の定義を強調すると、
「上西小百合は国会議員のときは公人だが、今は単なる有名人である。定義を勝手に拡大すべきではない」
と、上西氏へも釘を刺した。
上西「ある意味都政、国政をめちゃくちゃにした火付け役」
舛添氏は17時頃に投稿され上記のツイート以降、他の話題についての所見をつづりはじめたものの、上西氏の方はまだまだ火が収まっていないのか、
「私の考える『公人』の定義は一般に対して『圧倒的な影響力』を持つ人。舛添さんは東京ドームに野球を観にいったり、どこかのホテルに家族を連れていく事も公務だと考える人(私人の活動なんてないじゃん)。いまだに自分が都民に否定された理由がわからないんだ。考えて欲しい。自分が何故ダメだったか」
「舛添さんはどうやって暮らしてるんだろう。私みたいに不動産をいくつか持って資産運用してるのかな。凄い知りたい」
「舛添さんは自分が完全なる被害者だとしか思ってないんだろう。ある意味都政、国政をめちゃくちゃにした火付け役でさえあるのに」
と、「公人」定義の論議以外にも、都知事時代の舛添氏についても批判を繰り返している。