貴乃花の「今さら」反論に批判 高木美保「(報告出た時に)違うと公に発信すべきだった」

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   これまでメディアで明かされなかった胸中をテレビのインタビューに語った貴乃花親方に対して、女優の高木美保さん(55)が「節目節目できちんと言わないといけなかった」と物申した。

   インタビューでは弟子の貴ノ岩への暴行事件について、日本相撲協会の報告書の内容と、貴乃花親方側の主張が食い違っていることが浮彫りになった。高木さんは、「法人の一員として『あの報告は違います』と公に発信すべきだった」との意見を述べ、インターネット上で賛否が出ている。

  • 貴乃花親方(貴乃花部屋ウェブサイトから)
    貴乃花親方(貴乃花部屋ウェブサイトから)
  • 貴乃花親方(貴乃花部屋ウェブサイトから)

「それが、私が思う『親方が弟子を守る』こと」

   高木さんは2018年2月8日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。協会の高野利雄・危機管理委員長らが、被害者の貴ノ岩に聴取できていない17年11月30日の時点で日馬富士暴行事件の中間報告をしたことに「問題はあったと思う」としながら、「高野委員長はそうせざるを得なかった。正しく状況を把握するには、貴ノ岩関と日馬富士関以外の現場にいた力士の意見を聞いて調査するしかなかった」と理解を示した。

   貴乃花親方にインタビューした2月7日放送の「独占緊急特報!!貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る」(テレビ朝日系)では、同親方側が折に触れて協会に提出してきたという複数の文書を公表した。

   そのひとつ、貴ノ岩の「陳述書」には「まるで私が悪者であるかのような扱いを受け、病院も休場を勧めていたにもかかわらず、九州場所に出ることができたように言われていることは極めて遺憾です」と書かれ、暴行事件をめぐって協会の中間報告・最終報告の内容と食い違う点が多々見受けられた。親方も「調査委員会が途中で報告されたことと、私が現実視していることは明らかに開きがある」と明言した。

   これに対し、高木さんは「モーニングショー」で、「中間報告が出た後で、公益財団法人が間違った報告をしたと思ったなら、貴乃花親方が法人の一員として『あの報告は違う』と公に発信すべきだった。それがなかったから貴ノ岩は悪者みたいにされてしまった気がする」と発言。その上で、

「沈黙する主義を曲げてでも、貴ノ岩に罪はないと細かく説明して、節目節目できちんと言わないといけなかったと思う。それが、私が思う『親方が弟子を守る』こと。もう少し早く口を開いてほしかった。(書面は)相撲協会に対して送ってるのであって。世の中に対して発言すべきだった」

と、頑なに世間に沈黙してきた貴乃花親方の態度を疑問視した。

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