「ノザキのコンビーフ」を販売する川商フーズ(東京都千代田区)が見せた「神対応」が話題になっている。
話題の発端は、小説家の東雲佑(しののめ・たすく)さんが2018年1月下旬に投稿したツイートだ。購入したコンビーフ缶に、開封用の器具が付いていなかったことを報告したのだ。
「もう他社のコンビーフは一生食べません」
台形状の缶でお馴染みの「ノザキのコンビーフ」(100グラム入り)には本来、缶を開けるための「巻き取り鍵」と呼ばれる専用器具が付いている。この鍵を缶の「ツメ」にはめてクルクルと回すことで、底の部分を残したままきれいに開封できる。
この「巻き取り鍵」が付いていないことをツイッターで嘆いたのが、「図書館ドラゴンは火を吹かない」(宝島社)の著作がある小説家の東雲さんだった。1月23日のツイートで、鍵のないコンビーフ缶の写真をアップ。その上で、「鍵がついてないのだ...」と伝えた。
こうした投稿に反応したのが、ノザキのコンビーフを販売する川商フーズの担当者だった。ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて東雲さんに連絡を取った上で、開封用の「鍵」を郵送したというのだ。
東雲さんは鍵が届いた2月1日、「ご丁寧にもこうしてわざわざ巻き取り鍵を送ってくださったのです。本日それを無事受け取ったのでご報告申し上げます」と感謝の旨をツイートした。
さらに東雲さんは、鍵と一緒に同社のコンビーフ缶(75グラム入り)、レトルトの「コンビーフカレー」も同封されていたと報告。「もうほんとに恐縮するばかりというか、これ頂いてしまってよいのだろうか」と感激しきりで、
「川商さん、もう他社のコンビーフは一生食べません」
「川商フーズさん、コンビーフを題材にした小説とか出すなら全力で書きますから、その際は是非この東雲にご用命を!」
とも宣言していた。