「私が語れば語るほどややこしくなる」
さらに、11月中旬に事件が明るみに出てから、連日メディアが押しかけたが、親方は沈黙を貫いた。当時の心中について、
「私が語れば語るほどややこしくなる。協会に礼儀がないと言われてもしかりだと思います。警察にお願いした以上、最後の最後が終わるまで語ってはならないと思いますし、国家・警察への冒涜になる。私と貴ノ岩は沈黙する。相撲業界にいることの礼節を守ると、九州場所中も2人で話していました」
と貴ノ岩と同意の上だったこととあわせて話した。
ただ、事件をめぐる情報は錯綜。貴乃花親方は、
「途中で出た、あまりにも事実とかけ離れた情報が多すぎる。一万歩譲っても、私個人が許容できたとしても、傷を負った被害者が土俵に上がれるかどうかを考えないといけない中で、あまりにもかわいそうなことでした。とにかく気持ちを補佐してあげること。これが今、親ができる、やるべきことかなと思いました」
と、「親」として思いやっていたことを明かしていた。