涙を流す有働由美子アナにイノッチがそっとハンカチを......こんなやりとりが、もうすぐ見られなくなる。
NHKの「あさイチ」で有働アナとV6の井ノ原快彦さんが、本人らの口から「卒業」を公表すると、ツイッターには「色んな思い出がある」といった反応が相次いだ。2人の息の合った掛け合いは、度々ネットで話題となり、ニュース記事として報じられることも。いくつかの名場面を振り返る。
「充実してない前提やめて。充実してるから」
2018年2月7日放送の「あさイチ」冒頭、有働アナらが3月末で(柳澤秀夫解説委員を含めた)3人が卒業することを明かした。この日も有働アナが、自身の卒業理由に関する報道で「プライベートの充実を挙げている」とされていることを話題にすると、イノッチが
「充実してない前提やめて。充実してるから」
と有働アナをかばい、「さすが」の連携を見せた。
2010年春の番組スタート当初からコンビを組んでいた2人。視聴率でも「勝ち組」とされる人気番組となった理由には、「セックスレス」や「援助交際」といったNHKらしからぬテーマに斬り込んだ姿勢も評価されているが、何と言っても魅力は2人の名コンビぶり。
中でもよく知られるのは、直前まで放送されている朝ドラの内容に触れる「朝ドラ受け」で、有働アナが涙を流し、イノッチがハンカチを手渡すシーン。1度ならず何度か見られた。15年3月27日には、最終回直前の「マッサン」を見ていた有働アナが涙を流しながら「鼻水が...」とつぶやくと、イノッチがそっとハンカチを差し出した。するとツイッターには、「神対応」と賞賛する声が相次ぐことに。16年3月2日の「あさが来た」の朝ドラ受けでも、有働アナが「最後、よかったですね...」と話の途中で涙ぐむと、イノッチは「どうしたんですか、さっきまで普通だったのに」と言いながらハンカチを渡す場面があった。
「色んな思い出がある...。悲しいなぁ」
もっとストレートな形でイノッチが有働アナをかばったことも。14年10月15日の「セクハラ」特集回で、40代独身女性の有働アナに対する番組スタッフの姿勢にもの申したのだ。「縁むすび」などの話題のときに、何かと有働アナにふることへ「どうかと思う」と疑問を呈し、「この人が強いから言っていいとかじゃなくて、相手がどう思うかを常に考えないと」と、本人からは言い出しにくそうな指摘をズバリ行った。有働アナはこの後、視聴者FAXの質問に答える形で「(イノッチの発言を聞き、)泣いておりました」と明かした。この時もネットでは、イノッチの「男気」に感動した、といった反応が多く寄せられた。
こんな「優しいイノッチ」だけでなく、熱愛報道が出た有働アナに対する茶目っ気のある対応をする姿も見られた。13年11月26日、週刊誌で熱愛報道が出たばかりの有働アナが、「ごちそうさん」の朝ドラ受けで、「男って何であんなに意地っ張りなんでしょうね?」と話題をふると、イノッチは「何かあったんですか?」と、熱愛報道を念頭に置いていそうな、少しからかうような調子で逆質問。当人は「いやいやいや、ないです」と答えるのが精いっぱいだったが、表情は笑顔だった。
他にも、17年5月31日の「女性のワキ汗」特集コーナーで、有働アナが「ワキ汗、もう変えようよ。いいことにしようよ。頑張って汗が出るんだから。ワキ汗かく人、いい人ばかりだよ」と訴えると、イノッチが温かく賛同。有働アナは11年5月27日の放送で視聴者から自身のワキ汗に対し苦情が寄せられ、「これから気をつけま~す。済みません」と対応して注目されたことがある当事者だった。それだけに有働アナは、イノッチの賛同に嬉しそうに「でしょ!」と反応していた。
今回の2人の卒業発表をうけ、ツイッターには
「8年は長いものね。振り返る思い出たくさんありすぎる」
「あさイチの朝ドラ受け、大好きだった。色んな思い出がある...。悲しいなぁ」
といった反応が寄せられている。みなさんにとっての「2人の名場面」は、どんなシーンだろうか。