恒例のAKB48グループの選抜総選挙が2018年6月16日に開催されることが発表され、投票をめぐる動きも活発化してきた。焦点のひとつが、17年に上位にランクインし、18年は出馬しない指原莉乃さん(25)や渡辺麻友さん(23)らのファンが投じてきた票の行方だ。
こういった票の動向が情勢に影響を与えるとの見方がある中で、当の指原さんは「誰々に1位になってほしい、というのはあんまり言いたくない」「『なんとか票』っていうのは、ないよね」と否定。過去に「指原票」に期待を寄せる発言をしていたHKT48の宮脇咲良さん(19)にとっては痛手になりそうだ。
「そんな票が山のように動くほどないと思う」
17年の得票数は、指原さん24万6376票、渡辺さん14万9132票に続いて、SKE48・松井珠理奈さん(20)が11万3615票、宮脇さんが8万2803票だった。指原さんが圧倒的に多く得票しているため、この「指原票」がどのメンバーに流れるかに注目が集まっていた。
指原さんは2月5日夜の動画配信サービス「SHOWROOM」を通じた配信で、こういった見方を否定した。
「もちろんHKTの子が躍進してほしいって気持ちはすっごくあるんだけど、誰々に1位になってほしい、というのはあんまり言いたくない」
として、自らの発言が波紋を広げかねないことなどに言及しながら、
「みんな同じくらい頑張っているし、頑張り方が違うだけだから」
とした。さらに、「指原票」といったものが本当に存在するかも疑問視した。
「今までの総選挙とかも見てても思うけど、『なんとか票』っていうのは、ないよねって思うね。そんなに動くほど...。もちろん応援して、誰々ちゃんに私の握手の分(編注:指原さんと握手するためにCDを買っていた分)を入れるとかはあると思うけど、そんな票が山のように動くほどないと思う」
河村市長「SKE松井じゅりなとの約束 名古屋でAKB総選挙。doing my bestしとるよ」
この発言は、「指原票」を当て込んでいた宮脇さんには痛手になりそうだ。宮脇さんは17年12月放送のバラエティー番組「ダウンタウンDX」(読売テレビ系)で、指原さん(25)の票を取り込むことで1位を狙いたい考えを明かしており、18年1月8日の成人式イベントでも
「最近、タウンタウンDXさんのおかげで、黄色いおじさん(編注:指原さんのファン)が(握手会の)レーンに並んでくださるようになって、『今年は応援するよ』と言ってくれたので、今年まではさっしーのファンの方も応援してくださるんじゃないかと思うので、今年がラストチャンスなつもりで、1位を目指したいと思います。私のファンの方も頑張ってください」
と分析。18年に限っては「指原票」が見込めるとみていたようだ。
18年の総選挙は6月16日に開催することが発表されているが、開催地は2月末まで募集中。こういった中で、2月1日には、名古屋市の河村たかし市長が
「SKE松井じゅりなとの約束 名古屋でAKB総選挙。doing my bestしとるよ」
とツイートし、誘致に意欲を示したためだ。SKEは18年に発足10周年を迎える。仮にこのタイミングで総選挙の会場が名古屋になれば、SKEファンが奮起して投票に力を入れるとみられ、松井さんには追い風になりそうだ。
宮脇さんや松井さんとは捌に、17年に5位に入ったNGT48の荻野由佳さん(18)が1位争いに食い込むとの見方も出ている。
早くも集票活動に乗り出すメンバーも
早くも集票活動に乗り出したメンバーもいる。HKT48の月足天音(つきあし・あまね)さん(18)はトークアプリ「755」(ナナゴーゴー)で、3月14日に発売される新曲につく握手券の申し込みが始まったことについて「難しいな」として、
「もちろん申し込んでくれるのも 会いに来てくれるのもめちゃくちゃ 嬉しいけど!総選挙シングルの方が 嬉しいかもしれない...わがまま...最低...ごめん...」
と書き込んだ。例年は5月末~6月初頭に発売される楽曲には握手券と総選挙の投票券がつくため、限られた財力を総選挙に向けて温存してほしいというメッセージだ。買い控えを勧めるかのようなメッセージをメンバーが発信するのは異例だが、17年の選抜総選挙では100位以内にランクインできなかっただけに、背水の陣で臨む考えのようだ。
「こんなこと言いたくないし 勇気振り絞ったけど 去年は本当に悔しくて 絶対リベンジしたいって 思ってるから(;;)伝われ(;;)」