「あたまのわるいひと」――。ツイッターで2017年、そんな「脱力系」キャラクターが人気を博した。作者の「2÷す(ニーワルス)」さんは2017年10月、LINEスタンプを自作。キャラを使用した派生ツイートも数々、登場した。
実は、このキャラクターには元ネタが存在する。ツイッターやpixivなどで漫画を描いている「みこるん」さんの漫画だ。
元ネタ作者「全て無許可・無断で販売されている」
事の始まりは2017年5月、「みこるん」さんがツイッターで公開した漫画「頭の良い人と悪い人の物の見方の違い」だった。「頭の悪い人」と「頭の良い人」が目の前にあるリンゴを見た場合、「悪い人」は「りんごだ」「赤い」「おいしそう」くらいの感想しか抱かないが、「良い人」は「万有引力」「椎名林檎」なども思い浮かべる――。漫画では、イラストで両者のそんな差異を伝えた。
このツイートは「リツイート」約4万件(18年2月6日現在)と広く拡散した。しかし「2÷す」さんが17年9月、この漫画の二次創作「あたまのわるいひと」を制作すると、「脱力」系のイラストに人気が殺到、LINEスタンプやグッズも販売され、一大ブームを巻き起こすことに。知名度はもはや本家を上回る。
これを受けてか、みこるんさんは2018年2月4日、自身のツイッターに「あたまのわるいひと」のLINEスタンプやグッズの画像を掲載し、
「写真の商品は全て無許可・無断で販売されているものです」
と投稿。
「元ネタを投稿した身としてはかなり心苦しいのですが、キャラクターの権利は私には無いので、現状は黙って見過ごすことにします」
と、複雑な心境を明かした。