元フジテレビアナウンサー、有賀さつきさんが52歳で急死した報をうけ、その翌日も関連するニュースに大きな関心が集まっている。
中でも、有賀さんが看護師へ「(15歳の)娘のことが心配です」などと語ったことに焦点を当てた記事は、ヤフーニュースの総合ランキングで一時、複数の社のものが上位に入った。ネットでも、有賀さん母娘が過去にテレビで共演していたことに触れる個人ブログも現れ、親子の仲良しぶりがあらためて注目され、涙を誘っている。共演番組では当時、2人はこんなやりとりを披露していた。
「娘のことが心配です。よろしくお願いします」
有賀さんの死去は2018年2月5日、スポーツニッポンなどが報じた。翌6日には、古巣フジテレビの「とくダネ!」が急死を特集。1月30日に亡くなったことや、本人の遺志で死因が非公表であることなどを報じた。関係者の話として、看護師に「娘のことが心配です。よろしくお願いします」と話していたというエピソードも紹介した。
この「とくダネ!」放送内容を伝える形で、スポーツ紙(ネット版)が記事化したものが、ヤフーニュースの総合ランキング(6日13時ごろ現在)に複数本入った。「有賀さつきさん『娘のことが心配です。よろしくお願いします』」(スポーツ報知、2位)、「(略)看護師に『娘のことが心配です』」(デイリースポーツ、9位)、「有賀さん 看護師に『娘のことが心配です。よろしくお願いします』」(東京スポーツ、19位)の3本だ。有賀さんの急死関連では、この他にも2本(病名ものと最後のブログもの)が20位以内に入っていた。
ツイッターなどには、有賀さんと娘さんに関連し、
「遺されたお子さんのことが心配だったろうと思うと胸が痛む」
「どうかこの子が周囲の優しさに包まれて、良い子に育ってくれますように」
「娘さんが不憫でならない」
などと、急死を悼んだり娘さんを心配したりする声が寄せられている。また、娘さんに関する情報に関心を示す人もおり、個人ブログなどでは、有賀さん親子が過去にテレビで共演し、娘さんが絵が上手であることが紹介されていた事を取り上げるものもあった。引用元は不明ながら、有賀さんと小学生くらいの女の子が一緒に映っているテレビ画像のキャプチャー写真を載せるブログもあった。
この「親子共演」番組とは、2012年2月放送の「おしゃれイズム 美人親子スペシャル」(日本テレビ系)のことのようだ。有賀さん親子の他、秋野暢子さん親子や田中律子さん親子らも出演した。画像と音声を確認すると、有賀さんの長女は出演当時9歳。名前の漢字も字幕で紹介された(Sちゃん)。
「娘の絵がすごい」などとあらためて注目
Sちゃんは、白い犬のような人形を持って登場。名前は「ジンジャー」で、理由は「色がしょうがみたい」だからと説明した。有賀さんによると、(天然キャラの)母親とは違い、Sちゃんはしっかり者で、3歳の頃から「ママ、忘れ物は?」と心配してくれていたという。
さらには、母の番組出演に「ダメだし」をすることもあり、(恐らく)明石家さんまさんの番組に出たあと、当時7、8歳のSちゃんは「ママ、今日はあまりしゃべらなかったネ」と注意。さらには「お仕事なくなるよ」「(ゲストでママを)呼んだ意味ないでしょ」とも指摘した。有賀さんは「はい、これからしゃべります」と反省を口にしたそうだ。
こんなエピソードを聞いた司会の上田晋也さんは、「私、しっかりしないと、って思う時ある?」と質問、Sちゃんは「ときどき(ある)」と笑顔で答えていた。ここで有賀さんは、「時々、(Sちゃんのことを)先生って呼ぶ時がある」ものの、「先生って呼ばないで」と言われる、とも明かした。絵が上手であることも紹介され、動物の親子の絵が登場すると、上田さんは「あと2、3年したら巨匠と言われてる」と驚いていた。他にも自宅の様子を紹介した自撮り映像なども披露した。
今回の急死の報を受けたあとのツイッターでは、この12年放送の「おしゃれイズム」の内容に依拠して、「有賀さつき 娘の絵がすごい」「有賀さつきの娘は絵の才能がある」といった投稿もみられた。
また、絵の話題とは離れ、有賀さんが病名非公表の遺志を示していることに関し、「娘さんの縁談や結婚に影響がないようにと考えたんじゃないかな...(涙)」と、有賀さんの娘さんへの想いを慮り、その死を惜しむ声もあった。