牛丼チェーン「吉野家」は2018年2月5日、ソフトバンクのキャンペーンで発生した混雑トラブルを受け、公式サイト上に謝罪文を掲載した。あわせて、企画の実施日には混雑回避のため販売品目を限定するなどの対策を取ることも明かした。
また、ソフトバンクの広報担当者は6日昼のJ-CASTニュースの取材に対し、「お客様に混乱を招いてしまい、私どもとしても申し訳なく思っています」とコメント。今後のトラブルを回避するため、吉野家側と協議して改善を図っていると説明した。
吉野家「深くお詫び申し上げます」
今回の混雑トラブルは、ソフトバンクが「SUPER FRIDAY」と題したキャンペーンで配布した吉野家の無料クーポンにより起きたもの。クーポンは2月の毎金曜日限定で使用でき、税込380円の牛丼並盛1杯(25歳以下は2杯)が無料になる。
キャンペーン初日にあたる2日には、各地の吉野家店舗にクーポンを持った客が殺到。ツイッターには、延々と続く行列の写真をアップするユーザーが続出。「100人ぐらい並んでる」「牛丼一杯食うのに1時間待ち」との報告も相次いでいた。
さらに、一部のロードサイド店では、近くの車道で吉野家への入店待ちの車が原因の交通渋滞も発生。ツイッターの報告などによれば、福岡県内ではバスの運行が大幅に遅れる事態も起きていたという。
こうしたトラブルを受けて、吉野家は2月5日に「『SUPER!FRIDAY』に関するお詫びとお願い」と題した謝罪文を公式サイト上に掲載。今回のキャンペーンによる混雑で交通渋滞などが発生したことについて、
「お客様ならびに地域の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます」
と謝罪。あわせて、次回以降の対策として、(1)希望者には後日使用可能な「無料引換券」を配布(2)キャンペーン実施日には一部商品の販売を休止(3)ドライブスルーでの販売を休止――の3点を実施するとした。
その上で、吉野家側は利用客に対し「(キャンペーン日には)お車でのご来店はできるだけお控えいただけますようお願い申し上げます」とも訴えた。