「『核の傘』というものが本当に存在するのか、あるいは破れ傘ではないかという疑問」
14年4月のブログでは、PNNDメンバーとして「核兵器廃止への道筋」と題したNGO会議に出席した際、自らの発言内容を
「『核の傘』がどういうときに、どう使われるのかといった具体的な議論が国会でもほとんど行われず、『核の傘』というものが本当に存在するのか、あるいは破れ傘ではないかという疑問に対してもこれまで政府がほとんど答えてこなかった。そのため『核の傘』がどんな役割を果たすのかという議論ができず、何かでそれを代替できるのかという可能性を探る議論がスタートすらできていない」
「岸田外務大臣も、核兵器の数の削減に加えて、核兵器の役割の削減が必要だと訴えているわけで、それには当然、『核の傘』として提供される核兵器の役割も削減する必要がある」
などとまとめている。今回の答弁では「同盟国に対して核の抑止力を明確にコミット」した点を評価した河野氏が、わずか4年前には核抑止力への疑問をにじませていたとも読める。