沖縄に松坂フィーバー!経済効果も期待大 「過去最高」前年の110億超えは?

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   プロ野球12球団の春季キャンプが2018年2月1日、一斉にはじまった。2年連続日本一を目指す福岡ソフトバンクホークスや、セ・リーグ3連覇を狙う広島東洋カープなど5球団が宮崎県で、昨シーズンにクライマックスシリーズを勝ち抜いて19年ぶりに日本シリーズ出場を果たした横浜DeNAベイスターズなど6球団が沖縄県で始動。北海道日本ハムファイターズは3年連続で、米アリゾナでキャンプインした。

   なかでも注目は、ソフトバンクを退団し、テストを経て中日ドラゴンズに入団した「平成の怪物」松坂大輔投手(37)。キャンプが行われている沖縄県北谷町では、その一挙手一投足にファンが熱い視線を送っている。

  • 中日の沖縄キャンプ、松坂フィーバーに湧く!?
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「99」のユニフォームに直筆サイン「ずっと応援する!!」

   背番号「99」。中日のブルーのユニフォームに袖を通した松坂投手は、キャンプ初日の2月1日は軽いランニングで汗を流す程度でブルペンには入らず。しかし、2日目にはブルペン入りし、キャッチャーを立たせたまま30球ほどを投げた。

   日刊スポーツ(2018年2月3日付)などによると、初日に約2000人、2日目は約3000人のファンらが集まり、松坂投手のあとを追った。「松坂が動けば、人が動く状況となっている」らしい。

   そうしたなか、松坂投手から直筆のサインをもらったファンたちはさっそくツイッターに喜びの投稿を写真入りで、

「すごくキレイに書いてもらった。ユニフォーム買おうか迷ったけど、思いきって買ってよかった」

と、「99」の背番号入りのユニフォームにサインをもらったようだ。

「いろいろ言われてるけど、ずっと応援する!! 絶対に頑張ってほしい」
「ゲットできた うれしい」

と、用意した色紙にサインをもらった人も。

   球団側は、1月23日に松坂投手がテストに合格。背番号が決まると急きょ、「99」とローマ字の名前が入ったサポーターズユニフォームなどの「松坂グッズ」を用意した。キャンプ地の北谷町の限定発売のグッズもあるという。

   初の土曜日となった3日目は、冷たい風が吹く寒さだったが5000人が来場する活況ぶり。松坂投手は横浜高校時代は4番を打ったこともあり、自身も「バッティング好き」を公言するほどだが、この日はバッティングゲージに入り、力強く53スイングで2本の柵越えを放った。

   インターネットの掲示板などでは、

「なんだかんだで中日が盛り上がってる。思惑どおりだね」
「グッズは最初に多めにつくっておかないとね。シーズン入るとわからんからなw」
「落合監督以降、開幕前にこんな盛り上がることなんてなかったからねぇ。そういう意味で、松坂の獲得は成功なのかな。もともと地味な球団だし。あとは成績だよな~」
「なんだかんだで、そこそこ売れると思う。でも記念グッズにならなきゃいいけどね」
「1500万なんてすぐにとれそうだね、中日うらやましい」

といった声が寄せられている。

   中日ファンならずとも、今シーズンは松坂投手から目が離せない。

2月17日からは、日ハム「清宮フィーバー」も!?

   中日のほか、2018年に沖縄県でキャンプインした球団は、阪神や横浜DeNA(いずれも宜野湾市)やヤクルト(浦添市)、ロッテ(石垣島)、東北楽天(久米島)。広島(コザ市)や読売巨人(那覇市)、日本ハム(名護市)も、2次キャンプから沖縄を訪れる。さらに韓国のプロ野球6球団も加わり、沖縄県内は15チームが16市町村に集結する。

   プロ野球の国内キャンプ地争いは、沖縄県外では巨人や広島(いずれも1次キャンプ)、ソフトバンク、オリックスがキャンプを張る宮崎県と人気を二分している(西武は高知県)。

   沖縄県の琉球銀行のシンクタンク、りゅうぎん総合研究所の調査によると、2017年のプロ野球春季キャンプの経済効果は109億5400万円、観客数は約34万9000人で、ともに過去最高だった。

   2018年は中日・松坂投手のほか、日本ハムの清宮幸太郎選手にも注目が集まる。日本ハムは現在、米アリゾナでキャンプ中だが、2月17日からの2次キャンプでは1軍が名護市、2軍は国頭村で調整に励む。国頭村では、約1億円をかけて新たなトレーニングルームを用意する計画もある。

   プロ野球のキャンプは紅白戦や練習試合、2月24日からはオープン戦がはじまる。人気選手が続々と集結することで、沖縄県の経済効果への期待も高まるばかりだ。

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